黎の軌跡

評価:★★★☆☆

総評:

ネタバレありなので、未プレイでネタバレ避けたい方はご注意を。

まず、タイトルは”くろのきせき”と読むようです。

評価が☆三つなのは、例によって例のごとく続きがあるからです。

今作はカルバートが舞台になってます。

一応一段落はついてますが、色々伏線が回収されてないものもありますし、結局分からないことも多い。

軌跡シリーズをプレイされたことのある方なら分かるかと思いますが、いつもの続きがあるパターンなのでこれ一つでの評価は難しいです。

一応決着はついてますし、今回の件に関しては結論が出ているので、これ単体でも楽しめる事は楽しめます。

ただ、色々もやもやは残るかも、ですね。

それと、空の軌跡からプレイされていて、レンの過去を知ってる方はプレイして欲しいかなとは思います。

レンの成長が見れるという点も大きいですが、終盤でレンも多少なりとも過去に囚われているんだなというのが分かる描写があります。

レンの過去の悲惨さは、どう表していいのか悩むほどですが、レン自体が過去の例の教団関連について語る事は今までなかったので、過去の事として割り切っているのかなという風にも見えます。

割り切れるようなものではないとは思いますけどね。

でも今回その過去に囚われるような場面があって、ああ、やっぱりあの教団関連はそう簡単に割り切れるものではないんだなと改めて思いました。

今回の主人公も例の教団の被害者で、しかも、内に持っていたモノの凶悪さ故に、人との関りを避けている節があったりします。

分からないでもないんですが、彼の傍に居る幼馴染の事を思うと、じれったいというかなんというか。

例の教団の被害者であって、更には前作の主人公のリィン要素も入ってる感じでしょうか。

リィンも、内にあるモノのせいで、自分を蔑ろにしている部分がありましたが、あんな感じがあるんですよね。

面倒見はいいし、何だかんだ人の事放っておけないのに、距離を置こうとする感じですね。

自分は表の世界で真っ当に生きていい人間じゃないと思ってる感じと言えばいいのか。

まあとにかく、色々じれったかったです。

とにもかくにも、あの教団はどれだけ凶悪だったのか。

色々な事の背後にあの教団があるんですよね。

結社より性質悪いとつくづく思います。

結局今回の事も、あの教団が関わっていなければ起こらなかったかもしれない。

ただ、ヴァンは自身の内にあるものには気付いていたようなので、例の教団が関わらなくても人とは距離を置いたかもしれませんが。

ジェラールに関しては、例の教団に関わらなければ、ヴァンに会うこともなかったし、ヴァンの内にあるものを取り込もうなんて思うこともなかったので、あそこまで落ちる事はなかったんじゃないかな。

そう考えるとジェラールも被害者なのかもしれない。

正式な作品の評価は続編が出てからにしたいと思います。

続編で終わるのかも分からないですけどね。

さて、更に個人的な感想ですが、ヴァンについて。

主人公のヴァンに関しては、何というか、自分一人の犠牲で終わらせられるならいい、みたいなの、どこかで見たなあ……。

閃の軌跡の主人公もそのタイプでしたよね。

今作も閃と似通った部分はあって、主人公の内にあるものの凶悪さ故に、その結論も分からないではないんですが。

そういう結論を出すなら最初から周りと一切関わるなよ、と個人的に言いたくなってしまう。

残された人たちはどうすればいいの。

何だかんだ自分は周りを放っておけないくせに、自分の事は放っておけってのは無理がある。

そう言えば、メアに関しては次作で分かるんだろうか。

結局あいまいなまま終わったな。監視とは誰が何の為に、何を。

その辺りが分からないまま。

なのでいまいちすっきりしない。まあいつもの事ですが。

主人公は、次作でもやっぱり自分一人の犠牲で終わらせられるなら、とか思いそうですが、そうならないことを願います。

閃みたいに一度その結末を見ないと他が見れないってのは、結構精神的にやられるので。

完全なハッピーエンドは無理なんだろうとは思いますが。今までの軌跡シリーズをプレイしてると、何だかんだ誰かは犠牲になるし、国の行く末を思うと、大丈夫か? となりますから。

国が取り敢えず安泰と言えるのは、空のリベールくらいでしょうか。

クロスベルもこの先大変だろうし、帝国も、ね。

カルバートもどうなるのやら。

で、カルバートが終わったらレミファレアかなあ、やっぱり。

取り敢えずは、続きを待ちたいと思います。

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