総評:★★★★★
空の軌跡FCの続編です。
この先の閃の軌跡とかをプレイした後だと色々見方が変わってきますね。
閃の軌跡には、空の軌跡のレーヴェやヨシュアが身喰らう蛇に身を置くことになった理由の、原因と言えばいいですか。
その件について詳しく知ることが出来ます。
それを知った上でプレイすると、本当にやり切れないというかなんというか。
遊撃士になったレーヴェを見てみたかったなあと、本当に思います。
ネタバレあり、です。
前作FCで行方不明になったヨシュアを探すのが主人公であるエステルの一番の目的になります。
その過程で、ブレイザーとして色々な事を解決していきます。
最終的には、前作FCの事件の黒幕であった大佐も実は、身喰らう蛇の計画の為に利用されていただけだったというのも分かります。
リシャール大佐は、リベールの事を本当に思っていたからこそ、利用されてしまったんだろうな。
帝国という脅威から守るためには、どうしたって力が必要ですから。
身喰らう蛇の計画絡みの事件を解決しながら、ヨシュアを探します。
色々分かっていく間にワイスマンの下衆っぷりが明らかになっていくので、彼の最期は正直可哀そうだとかやりすぎだとか全く思わなかったです。
敵方のキャラでも、多少なりとも共感出来たり、さすがにそれはやりすぎじゃと思う事が他のRPGでは結構あるんですが、ワイスマンに関しては、彼に手を下したキャラに対して良くやったとしか思えませんでした。
そのくらい、ワイスマンのした事は許されない事だったと思いますね。
まあワイスマンがいなくても、ハーメルの悲劇は起こったかもしれないんですが。
帝国の呪いが、ね……。
まあその辺りは閃の軌跡をプレイして確認してみて下さい。
そしてSCで緑の頭の関西弁の怪しい神父(ケビン)が出てきます。
彼がワイスマンに手を下した人物ですが、彼もまあ色々あるんですよね。
彼の所属する組織は、空の軌跡ではあまり出てきませんが、閃の軌跡辺りからは結構物語に絡んできます。
黎の軌跡では、かなり物語に絡んできますね。
さて、先ほどちょっと書いたハーメルの悲劇ですが。
レーヴェとヨシュアが身喰らう蛇の所属する原因となったのがハーメルの悲劇です。
それがなければ、ブレイザーになったレーヴェが見れたんでしょうね。
あとは、レンに関してはthe 3rdの記事で語りましょうか。
結局、全ての元凶は、身喰らう蛇だった訳です。
今回は彼らの第一段階「福音計画」というものだったようです。
この他に第二段階が「幻焔計画」だと言う事も分かります。
さらに第三段階もあるようです。第三が最後なのかな?
その計画を阻止出来たかのように見えるんですが、阻止出来てないんですよね。
身喰らう蛇VS主人公たち という構図が出来た作品で、それはこの先の作品でも続いていきますね。
軌跡シリーズの根底には、身喰らう蛇の「オルフェウス最終計画」があって、これがどう決着するのか、最終的にどうなるのかが今後の物語の行方になるんですかね。
そこに、登場人物たちの背景やらが絡んでくるのが、この軌跡シリーズの特徴かと。
そしてさらに、空の軌跡の次の碧の軌跡、零の軌跡から出て来る《D∴G教団》関連は、まあかなり胸糞悪い話が多いですが、この教団も色々関わってきますね。主にここの被害者達が、ね。
レンもここの被害者です。教団の施設の中でも最悪と言われた「楽園」の被害者ですからね、レン。
レン関連はそれだけで一つの記事が出来る程ですが、過去に関しては胸糞悪い話しかないので。
空の軌跡でエステルに出会って良かったね、と本当に思います。
SCでエステルはレンに家族になろうと提案しますが、レンは答えられずに逃げてしまうんですよね。
で、次の作品で部隊となるクロスベルへと行き、主人公たちに関わって、過去の一つを清算し、エステルの家族となる訳ですが。
黎の軌跡で成長したレンを見たときに、ああ、良かったね、とちょっと親目線で思ってしまうくらい、彼女の過去は本当に最悪なので、この先の軌跡シリーズをプレイされる方は是非! 敵として登場する幼いレンに会って下さいね。
でも何よりも空の軌跡で一番はレーヴェですから!
レーヴェ、戻ってきてと本当に思うくらい好きなキャラクターです。
敵ではあるんですが、身喰らう蛇のキャラ達ってちょっと普通じゃないキャラが多くて。
そんな中でレーヴェは常識人だったと思うので。
あの悲劇さえなければ普通の生活を送っていただろうなと思えるだけに、ね。
レーヴェをどうにか復活させて下さい! と本当に思ってしまうくらいには好きなキャラクターです。
私自身、女性主人公のRPGというのが実はあまり得意じゃなくて、そんな中普通にプレイ出来た作品です。
女性主人公のRPGなのに。
ストーリーはいいんですが、ただまあ、この軌跡シリーズの悪癖の始まりの作品ではあるかと思います。
シリーズ最初の空の軌跡で、二部作にして成功してしまったからだと思うんですが、この先のシリーズ全てで続き物になってます。
それが悪いとは言いません。
でも、なんというか無駄に引き延ばしてる感じのものがあるんですよ、この先のシリーズに結構。
これ絶対にいらないよね、というのがあって、その分キャラの掘り下げに使ってくれよ尺を! と思う、明らかに引き延ばしてるよね、って感じのものが、あるんですよ、本当に結構。
その原因を作ってしまった作品ではあるのかな、と思います。
空の軌跡発売当初はFCで全て解決したと思ってたのに、実は違った! という展開で面白かったんです。
無駄な引き延ばしもなかったですしね。
二部作も妥当だったかと。FCからSCはかなり待たされましたが……。
それでもいい作品だったと思えるゲームでした。
ただその後の軌跡シリーズはというと、二部作以上にしなければならないという決まりでもあるのかというくらい、続く、展開が多くなってしまって。
黎の軌跡Ⅱなんて本当にさ、何なのあれ、って感じでしたしね。途中から特に。
あれ半分くらいの尺で終わるでしょう、どう考えても。
その、原因と作ってしまった作品かもしれないなと今では思ってます。
それでも、空の軌跡自体はやっぱり今プレイしても面白いですし、知って欲しい作品ではあるなと思います。
軌跡シリーズの他の作品はプレイしたけれど、空の軌跡はプレイしてないという方は是非一度プレイしてみて下さい。
黎の軌跡ではすっかり優秀な先輩になったレンの幼い頃が見れますよ。
コメント