黎の軌跡II -CRIMSON SiN-

評価:★★☆☆☆

黎の軌跡の続編、だと思ってたんですが、続編ではあるんですが。

何というか、黎の軌跡1.5もしくは外伝という感じでしょうか。

ネタバレあり、です。未プレイの方でネタバレ嫌な方はご注意を。

開始数分で、主人公が死にます。

何だか良く分からないけれど、巻き戻ってやり直して死を回避して。

最悪の結果を一度迎えて巻き戻りやり直して、最悪を回避していく。

そんなゲームです。

もう、あまりにも巻き戻りが多すぎて嫌になるくらいに巻き戻ります。

割とそういうのに耐性はある方ですが、それでももういい加減にして、と思うくらいには巻き戻ります。

開始数分で主人公が死ぬくらいですから、途中仲間は裏切るし、仲間に殺されるしなんてのはもう、当たり前です。

まあ巻き戻るのでなかった事にはなりますが。

それでも、仲間であったはずのキャラから命を狙われるのは、あまりいい気分ではないですよね。

まあはっきり言って最悪な気分です。

そんな思いをしてクリアしても、結局前作からの疑問である「ゲネシス」って結局何なの? ってのも分からないし、「メア」って何なの? ってのも何一つ分からない。

どうやら、メアはゲネシスが何なのか分かっているようだけれど、こちらには分からない。

今作は、別作品のスウィン達のその後が分かったのと、トワが出演したことで、リィンやクロウ達が何か気になっているらしいという事は分かったけど。

ああそれと、カトル関連の謎が解けたのは良かったかな。

シリーズファンとしては、やっぱりレンの成長が嬉しいけどね。

それにしても、何でも例の教団や楽園絡みにすればいいと思っているのか。

そこの犠牲者が多すぎ。飽和状態になってきたよ。

あんまりそこの犠牲者が増えると衝撃が薄れるというか。

レンの時のような衝撃は受けなくなるよね。

実際カトルは、性別に関しては予想とは違ったけど、それ以外はだいたい予想通りだったし。

ああ、やっぱり、って感じになっちゃうんだよね。

しかも、実験の成功体だったからか、扱いは悪くなかったらしいし。

他の子供達の扱いを見ていると、やっぱり衝撃は薄くなるよね。

ストーリーとしては、過去の亡霊のような存在によって脅かされている共和国を救う、ってだけなんだよね。

いやもう、この一文でまとまるくらい、内容が薄い。

それを、最悪の結末、巻き戻りって繰り返して長くしてるだけだからね。

まあ、それぞれのキャラの掘り下げも多少は出来ていたけど、それでも、うーん、という内容です。

いや、内容が悪い訳じゃないんだよ。

ただ、続編って言われたら、前作の謎が分かると思うでしょ、普通。

謎が深まっただけだからね!

寄り道、だよね、今作は本当に。

後から外伝として、間にこんなこともあったよって短いものを出せば済む話ですからね。

帝国編が長かったから、長くしないといけないと思ったのか何なのか。

なんかもう、正直評価出来ない作品です。

戦闘は面白いんですよ。

過去作からすれば色々進化してるし。

でも、このシリーズをずっとプレイしている人たちは、ストーリー重視の方が多いと思うんです。

それで、これ、ですか。

続編やけに早く出るな、頑張ったな、なんて思ったのが間違いだった。

外伝だと思ってプレイする分には、いいかと思います。

前作の謎は、何一つ解決されてません。そう言い切っていいレベルです。

純粋に戦闘を楽しむ、というプレイスタイルがいいのかもしれませんね。

ストーリーにはあまり期待せずに。

本当に、一文で纏まってしまう内容ですから。

それをだらだらだらだら延ばしただけ。

正直、軌跡シリーズにこんな辛口コメントをつける日がくるとは思いませんでした。

他では評価が低い作品でも、それなりに楽しんできました。

いや、楽しんでないとは言わないけれど、もう一度プレイしたいなと思う作品ではないです。

巻き戻りも、最初のうちは新鮮だったけど、あんまりにも多いから途中で飽きますしね。

また!? って何度言ったか。

本当にいい加減にしてくれと思った作品です。

キャラは皆結構好きなんだけどね、だからこそ余計にモヤモヤします。

次は本当に続編が出る事を願ってます。

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