我が家のPSPの中の神喰のリンドウさんは、何故か本当にソーマに誤射する率が高くて。
なので、勝手にその理由を考えてみました。
ギャグっぽい、です。
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アイテール一体とザイゴード数体の討伐。場所は鎮魂の廃寺。
メンバーはユウトにソーマ、コウタにリンドウ。
鎮魂の廃寺は厄介な地形ではあるが、このメンバーならば苦戦することはないだろうと、皆が思っていた。
■ ■ ■
既にザイゴードは倒され、残りはアイテールのみだった。
アイテールに攻撃するためにジャンプしたソーマが吹っ飛ぶ。
アイテールの攻撃を受けた訳でもないのに、既に何度かそんな事があった。
立ち上がりリンドウを睨むソーマを見て、ユウトとコウタは溜息を吐きだす。
気が長いとは言えないソーマはとっくに限界で、けれど睨まれたリンドウは普段と変わらない。
「ソーマ」
リンドウを睨みつけたまま動かないソーマに、ユウトが声を掛ける。
それに我に返ったソーマは溜息を吐きだして、再びアイテールに向かってジャンプした。
■ ■ ■
「リンドウ。何で俺ばかり撃つんだ!」
声を荒げるソーマを、まあまあとコウタが宥める。
リンドウの誤射が多いのはいつもの事ではあるが、ユウトも疑問に思う事があるので、聞く事にした。
「リンドウさん。飛行系のアラガミとの戦いの時は特に、ソーマを撃ちますよね」
「そうか?」
「そうです」
きっぱりと言い切れば、リンドウは笑ってどうにかやり過ごそうとする。
けれどソーマに睨まれて、リンドウは仕方なさそうに言葉を紡ぐ。
「いや、その、さ。見えるんだよ」
「何がだ」
不機嫌そうにソーマが言葉を返す。
「お前さ、中途半端にシャツのボタン止めてるだろ? だからさ、ジャンプすると捲れてーー」
「言いたいことはそれだけか」
怒りのオーラを纏ったソーマが、リンドウの言葉を遮って神機を突き付ける。
「ちょっと待て、ソーマ。お前それは洒落にならないって」
言いながらリンドウは逃げるように走り出す。
「リンドウ!」
名を叫ぶように呼び、ソーマはリンドウを追いかけて走り出した。
アラガミの気配のなくなった鎮魂の廃寺で、追いかけっこが始まる。
ソーマは本気で怒っているようだが、逃げているリンドウは決して本気ではない。
きっとまた、飛行系のアラガミとの戦いでは同じ事が繰り返されるだろう。
その場に残されたユウトとコウタは顔を見合わせて溜息を吐きだす。
「……痴話喧嘩はアナグラに戻ってからに……」
してくれ、という言葉は声にならなかった。
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サリエル系と戦う時に、攻撃するためにジャンプしたソーマが良く、リンドウさんの誤射に吹っ飛ばされるので。
ソーマのあの服は、ジャンプしたら見えるよね、腹が。
ジャンプしなくてもちらちら見えるんだけど、あれ絶対に捲れると思うんだ、うん。
だから、リンドウさんはついそれを見ちゃってソーマに誤射するんだと勝手に妄想してみた。
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