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CLOCK ZERO~終焉の一秒~@総評

CLOCK ZERO~終焉の一秒~Portable:オトメイト:PSP 主人公以外フルボイス
(攻略制限あり。鷹斗は二周目以降しか攻略出来ません。一周目はどんなに頑張っても鷹斗の好感度はあがらないようです。)

評価:★★★★☆

攻略対象キャラ:5名
海棠鷹斗/神賀旭(CV:浪川大輔)
加納理一郎/放浪者(CV:前野智昭)
西園寺寅之助/反逆者(CV:杉山紀彰)
時田終夜/哲学者(CV:石田彰)
英円/ビショップ(CV:鳥海浩輔)

システム:
既読スキップ:あり
未読スキップ:あり
オートプレイ:あり
バックログ:あり(台詞再生、巻き戻しあり)
クイックセーブ、ロード:あり
名前変換:苗字のみ固定、名前は変換あり
デフォ名呼び:なし(苗字のみあり)
音声オン、オフ:各キャラ別にあり
好感度確認:あり(小学生パートのみ、愛キャッチあり。情報画面で好感度確認出来ます)

私のPSPが悪いのかどうか分かりませんが、度々音楽が途切れます。
場面転換の時など、かなり重いなって感じですね。
読み込みもあまり早いとは言えない、かな。

ストーリー:
公式サイトより転載↓
2010年、秋。
都内の私立学校の初等部に通う小学6年生の九楼撫子は、
ある時期から、毎日のように不思議な夢を見るようになる。
それは黒い空が覆う荒廃した世界の夢だった。
そんなある日、新任教師の神賀旭に呼び出され、
問題児の他クラスのメンバーと共に課題を課せられる。
協調性の足りない撫子やメンバーと共に課題に四苦八苦しながらも、
充実した学校生活を送る日々に、徐々に現実を侵食していく謎が忍び寄ってくる。
ある日、なぜか夢の世界で会ったことのある青年と現実世界で出会い、
そこから撫子の運命の歯車は廻りだす──。
ここまで↑

総評:
君のいない世界なんていらない。
こんな世界、なんの意味もない。
もし【かみさま】というものが存在して、
そいつが君とぼくを引き裂いたのだとしたら
……今度はぼくが引き裂く番だ。
――この理不尽な世界を。


↑の言葉は、冒頭に鷹斗が読むんですが。
このゲームを本当に良く表しているものだと思います。
メインヒーローである鷹斗の思いであり、某キャラの思いでもある。
あとタイトルの「終焉の一秒」ってのもね……鷹斗帰還エンドのルートでその意味が分かります。

正直舐めてました。
こんなに泣かされたゲームは初めてです。
ただ、人を選ぶゲームだと思います。
病んでる方々が出てくるというのもありますが、それよりも、エンディングがハッピーエンドと言えるものが一つもないと言っても良い状態ですので。
上の攻略キャラの所を見ても分かると思いますが、各キャストさんが二役ずつやられてます。二役というか……違う時空のもう一人の自分というか、まあそんな感じです。
エンディングは各キャラ二つずつあるんですが、必ずどちらかを切り捨てなければならないんです。
どちらもが幸せになれるエンドってのはまずないと思って良いです。
なので、何とも言えない遣り切れなさがどうしても残る。
そういう切なさが好きな人には良いですが、ハッピーエンドじゃなきゃ嫌だ! と言う方には向かないかと。
あと一周がかなり長いです。
既読スキップ使っても、10時間近く掛かりましたかね、一番長い鷹斗で。
はっきりと時間計ってないんであれですが、とにかく長いです。
とは言え、その長さが気にならないくらいには、ストーリーも作りこまれてますが。

小学生パートは課題がちょっと面倒ですが、ほのぼのとしてますね。
恋愛と呼ぶにはちょっと幼い感情が良いですよ。
小学生はちょっと、と思う方も多いかと思います。
私もそうでした。
でも、小学生だからという理由だけでプレイしないのは勿体ないなと思います。
プレイしてみると、小学生パートがあってこその大人パートです。
課題がちょっと手間掛かるので長く感じますが、ストーリーの長さ的には小学生パートの方が短いです。
恋愛は大人としますので、私みたいにショタ属性のない方でも大丈夫です。
大人パートになると、別の世界へと行くことになります。
別の世界というか、元々居た世界の近似値の未来らしい。
その世界はCLOCK ZEROという政府が納めていて、有心会という反政府組織が台頭してたりもします。
攻略キャラはCLOCK ZERO側か有心会側かに分かれます。

病んでる方々が出てくると言われているゲームですが、プレイしてみた感じだと、全員が病んでる訳ではないと感じました。
二人は確実に病んでますが……ああ三人かサブキャラも入れると。
攻略キャラは何かしら色々抱えてますが、病んでるのとはちょっと違うような気がしましたね。
いや、攻略キャラの中で二人は確実に病んでましたが。
壊れてると言った方が良い感じでしたが……。

全体的にシリアスですが、甘さも十分にあります。
シリアスな乙女ゲームだと大概甘さが足りないんですが。
足りないどころか……私には甘過ぎるくらいです。
大人達は皆自重しません。
いやまあ、約一名子供でも自重しないというか恥ずかしい奴が居ますが(苦笑)

課題失敗というバッドエンドがあるんで、課題の答えをわざと間違えたりするんですが。
その時、選択肢の中に変なのがいくつかあるんですよ。
それを選んでみたんですが……神賀先生のスル―スキルが高すぎて、何の反応もしれくれないのがちょっと残念だった。
まあ、鷹斗だからスル―スキルが高いのは仕方ないんだけど。
ちょっと何か反応して欲しかったなあ。

PSPで追加されたすぺしゃる課題は面白かったですね。
寅之助が課題に一切参加しないので、一緒に課題出来るのがこれだけなんですよね。
それに、大概は攻略キャラと課題しますから、全員でってのもこれだけなので、ホントそれは面白かった。

いくつか気になった点もありますね。
央が攻略出来ない事。
PSPでレインルートは追加されましたが(恋愛対象にはなりません、詳しくはレインの記事をどうぞ)央は追加されなかったんですね。
小学生パートでもがっつり主人公と関わっているのに、何故攻略出来ないのか。
大人央が一番マトモなので余計そう思うんですよね。
他はもう皆癖があり過ぎて(苦笑)
主人公は子供の時は気が強くて冷めていて、あんまり可愛げのない感じなんですが、何と言うかね、大人パートに入るとあの性格に納得します。
あまりにも皆個性的過ぎて、あのくらいの性格じゃなきゃ相手出来ません!
ホント凄いですからね……。
だからこそ央を攻略したかったです。

課題はどう考えてもウサギさんのヒントを貰わないと自力では答えが出せない事。
ちゃんと攻略キャラは答えを教えてくれるんですが、それぞれに得意分野というかがありまして。
一人のキャラが全ての課題の答えを教えてくれる訳じゃないんです。
とは言え、攻略したいキャラで課題攻略しないと駄目なので、どうしても答えが分からないのが出て来るんですね。
ウサギさんに聞くとヒントくれますが、そうするとキャラの攻略失敗しちゃいますし。
それだけをどうにかして欲しかったかな。
まあPS2の時は二周目以降も入力式だったのを、選択式にしてくれただけでも良いとは思いますが。

下校時のチビキャラCGの差分回収がちょっと面倒でしたね。
三つ質問があるんですが、三度目にCGが出るんですよ。
なので、最低でも9日間一緒に下校しないと駄目なんですが、実際一周で、6~7日なんですよね一緒に下校出来るのが。
なのでどうしても各キャラ小学生パートをもう一度やらなきゃならないのがちょっと面倒でした。

私はシリアスな乙女ゲームが好きなので、本当にハマりましたね。
甘いしね、このゲームは。

PSP版はレインエンドと大団円エンドの二つが追加されてます。
大団円エンドは、誰ともくっつかずに進めると入れるんですが、10年後皆でタイムカプセルを開けるというものですね。
皆一緒で良い感じですが、それだけでは終わりません。
この辺はCZですよね、本当に。
主人公の手紙の追伸で、また何とも言えない気分に……。

シリアスなのが好きで、世界観とかが大丈夫ならおススメしたいですね。
小学生ってのはホント気にしなくて大丈夫です。
小学生らしくない小学生ですし、声優さん達も、小学生っぽく演じてる訳でもないですから。
むしろ、大人達の方が子供っぽいくらいですからね。
子供達の方がよっぽど大人っぽいですよ。
このゲームの大人達はホント、色々自重しないですから。

攻略難易度:
中。
好感度を上げただけでは、キャラを攻略出来ません。
ウサギさんの色はちゃんとキャラの好みに合わせて下さい。
課題は、答えが分からない場合、ウサギさんがヒントくれますが、ウサギさんにヒントを貰ってしまうと、キャラの攻略が出来ません。
この課題が、攻略サイトを見ないと正解するのは無理かな、と思います。
課題は一周目は答えを入力しますが、二周目以降は選択式になります。

スチル:
綺麗です。枚数も結構あるし。
ただ差分のスチル回収が結構面倒かも。
PSP版で追加された、CGコメントが良いです!

音楽:
凄く良いです。
OP曲を聴いて、ゲームしたいと思ったくらいですから。
ここでこの曲は反則だ~と思うようなのもありましたね。
切ないのが多いですが、ホント良い曲ばかりですよ。
サントラ欲しいくらいです。

おススメ攻略順:
寅之助→終夜→円→理一郎→鷹斗

私がプレイした順番とは違うんですが、プレイしてみた結果これが良いんじゃないかと。
あくまで私の意見です。
好きな順にやるのが一番ですけどね。
一応この順番にした理由を書いておきますね。

まず、寅之助ですが、病んでるキャラのうちの一人なんですが、何と言うか子供の時からそういう感じなので、病んでるっていうインパクトに欠けるんですね。
病んでるキャラに鷹斗が居るんですが、鷹斗は子供の時は全然そんな感じがなく、ああなってしまったのが信じられないくらいです。
そのギャップのせいで、大人になって病んでる鷹斗は凄く怖い。
円と鷹斗はCLOCK ZERO(政府)なので、円ルートに鷹斗がかなり出て来るんですが。
円ルートの鷹斗がもう、本当に怖いんです。
円ルートを先にやってしまうと、寅之助の病み具合が大したことない気がしてしまう。
私が実際そうだったので。
しかも寅之助ルートは短いんですよ、ストーリーが。
多分一番短い。
全体的に有心会(反政府)側はCLOCK ZERO側よりストーリー短いんですが、その中でも寅之助は特にそう感じましたね。
なので一番最初がいいかな、と。
あと、寅之助帰還エンドがかなり後味悪いので、何と言うか終夜を先に攻略してしまうと、そこまでしなくても、解決方法あるだろとか思ってしまって後味の悪さが倍増するので。
そういう意味でも最初がいいかと。
円はCLOCK ZEROなのでメインヒーローの鷹斗の傍にいます。
そのせいで、鷹斗を除いたキャラの中では一番真相に近いルートになりますね。
色々分かることも多いので、あまり早く攻略しない方がいいような気がしました。
理一郎は、一応有心会側なんですが、完全に有心会の方って訳でもなく、独りで色々やってる感じなんですよね。
なので、一番真相から遠い所にいるんですが、でも色々知った後の方がいいかもと思ったんですよね。
鷹斗はまあ、真相が全て分かるルートでだってのもあるんですが。
とにかく、直球なので、恥ずかしい台詞を吐いてくれるんですよ。
予約特典のCDで、鷹斗が一番最初だったので、順番通りに聞いたんですが。
相変わらずな鷹斗のお陰で、他キャラも甘い事言ってるのに普通に聞こえちゃうんですよ!
マヒするんですね、あんまりにも恥ずかしい台詞が多いんで(苦笑)
そういう意味でも最後がいいかなと思いました。

続きからには、好きなキャラ順を書いてます。

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