十三機兵防衛圏
評価:★★★★★
総評:
・追走編(アドベンチャーパート)
13人の主人公から一人を選び進めていくアドベンチャーパートです。
最初から全ての主人公を選べる訳ではありません。
一人の主人公を最初から最後まで一気にプレイすることも出来ません。
途中までいくと進めなくなるので、その場合は他の主人公のストーリーを進める又は崩壊編を進めることでアンロックされます。
1945年、1985年、2025年、2065年、2105年の五つの時代にそれぞれの主人公が存在していて、他の時代に行ったりしながら進んでいきますが、最終的にはメインの時代である1985年に13人の主人公が終結することになります。
それぞれの主人公は同じ時代から来た知人同士だったり、恋愛関係になったりと、それぞれに他の主人公と関連があり、他の主人公のストーリーにも登場します。
それぞれのストーリーは最初から最後まで順番通りに並んでいるわけではないので、先に進まないと何が何だか分からないものも多く、進めるごとに謎は解けていくが、真相に近いキャラとそうでないキャラは存在するので、真相を知るには全てのキャラのストーリーをクリアし、崩壊編も最後まで進める必要があります。
更には、後述の究明編も読んだ方がいいかと。
クラウドシンクというキャラクターの周りにいくつかの選択肢が出て、その中の一つを選ぶことでストーリーが進んでいきます。
選んだ選択肢によってストーリーが分岐するので、最終的には全ての選択肢を選ぶ必要があります。
正しい解を選ばないと進まなかったり、しばらくその場で何もしないことでしか進まない場合もあったりします。
私はこの何もしないことでしか進まないのが分からず何度も同じ場面を繰り返し進まないというループにハマりました。
ネットで検索してやっと進みましたが、かなりループしましたね。
それぞれの主人公同士の恋愛が、結構しっかりと描かれていますので、RPGで恋愛はちょっとという方にはお勧め出来ません。
男女の恋愛だけではなく、男性同士の恋愛もありますので、そういうのが嫌というかたにもお勧め出来ません。
男性同士の恋愛は、それっぽいというだけではなく、しっかりとそうと分かる表現がありますので。
そういったものが大丈夫な方にはお勧めしたいゲームです。
特に物書きには刺さるかと。
これ書きあげるのは相当だろうなと思いながらゲームしてしまいました。
主人公が13人というだけで相当なものなのに、五つの時代を行き来し、更にそれをバラバラに見せていく。
ただバラバラに見せればいいというものではなく、プレイヤーが先を知りたくなるように、見せていかなければならないわけで……。
先が知りたくて、真相が知りたくて寝不足になるところでした。
・崩壊編(シュミレーションバトルパート)
ターミナルを守りながら戦う、タワーディフェンスです。
13人の主人公たちがそれぞれ搭乗する「機兵」というロボットでターミナルを狙って来る大量の怪獣達と戦います。
機兵には近接型、遠距離型、万能型、飛行型の四種類があるので、それぞれの特性を生かし編成します。
近接型でなければ攻撃が通りずらい硬い敵もいますし、雑魚敵は遠距離型の遠距離範囲攻撃で一気に殲滅するのが早いですし、飛んでる敵もいたりするので、それぞれの役割を把握して、バランス良く編成しないと、最初の方はいいが、後半はSランクをとるのが難しくなってきます。
しかも基本的には同じキャラを何度も連続して編成することは出来ません(出来る方法もありますが、あまりお勧めはしません)
更には、Sランクをとる条件にこのキャラを編成するというものもあるので、全員を育成する必要があります。
Sランクを取らないと、究明編の用語解説がアンロックされないものがあるので、全バトルSランク取れるように考えて編成する必要がある。
特にバトル後半は現れる敵の数が半端ない上に硬い敵が多いので、近接型もちゃんと育成してないと辛いです。
余談ですが、恋愛関係にあるキャラ同士を同じ編成すると、片方がかなりのダメージを負った場合専用に会話を聞くことが出来るので、そういったことも考えて編成するといいかと思います。
・究明編(アーカイブパート)
追走編で時系列がバラバラだった物語を時系列順に見ることが出来ます。
その他、各主人公、サブキャラクター、用語などの解説を見ることが出来ます。
ファイルを開放するには、崩壊編で入手出来るアンロックポイントが必要。
解説も見ないと真相は分かり難いので、全部のファイルをアンロックすることをお勧めします。
以下ネタバレあり
重大なネタバレ有りなので、これからプレイされる方は閲覧されないことをお勧めします。
五つの時代を行き来しているように描かれていますが、ゲームをしているとちょっとした違和感があったりします。
各時代をセクターと呼び、他の時代へと行くときにセクター2へ行く、というような言い方をします。
そこで違和感はあるんですが、ゲームをしていると、それぞれの時代にあった場面が出てくるので、その違和感は段々と薄れてはいくんですが、それでも、なんでだろうとは思うんですよね、その呼び方に。
1945年は戦時中で、戦争をしている描写が出てきたりします。
2105年と思われる映像は、宇宙空間のようなところでそれぞれ宇宙船らしきものを通して通信で会話してたりしますし、時代背景はあってるんですよね。
それに、年代がきっちり40年ごとというのも気になってましたね。
その違和感は外れてはいなかったということが分かるのは本当に終盤なんですが。
各時代を行き来しているように見えてますが、実際はその年代を模したところが五つ作られていて、時代も場所も、同じところにあったりします。
なので、各場所を行き来しているだけで、それぞれの時代を行き来している訳ではないんですね。
更に言うならば、彼らの存在している場所はバーチャル空間で、実際の彼らはカプセルの中で眠りについてたりします。
何故バーチャル空間にわざわざ存在させたのか、というのは、地球が崩壊し、地球と似た環境の星に主人公たち13人が暮らすことになったようですが、彼らも実は保存された遺伝子から作られたクローンだったりするので、新しい星で生きていける状態になるまで、何年かカプセルで眠りにつく必要があって、その間に、バーチャルで生きていく為のことを学ぶために、バーチャル空間で生活させた、というものですね。
年代がいくつかあるのは、どの時代がいいか意見が割れたため、らしいです。
ではなぜそこに怪獣なんて出てきて、ロボットで戦う羽目になったのか。
一人の科学者が絶望し、生命の存続を拒否したから、ですかね、まとめると。
詳しく説明するとかなーり長くなるので、その辺りは実際ゲームして頂くのがいいかと。
実際彼らが「未来」として見ていた2105年もすべて過去で、その当時の彼らと、バーチャルの世界での彼らの関係性が変わってたりもするので、環境が変わると、恋愛関係になる相手も変わったりするんだなあと。
地球が滅亡する原因となったことなどが起きたのが2188年で、その2188年で殺された側と殺す側がバーチャルの世界では恋愛関係になるんだから、不思議なものです。
このゲームの元となる「現実世界」が2188年ということになりますね。
2188年の人たちが、バーチャルの世界を作ったりしたわけです。
バーチャルの世界とは言え、今回の防衛戦に負けてしまうと、彼らは死を迎えてしまうので、私たちがゲームとして体験したのは、彼らが何度も繰り返して来たことの、本当の意味での最終戦、なわけです。
今回が本当の意味で最後、なんですよね。
彼らが眠っている施設の耐用年数がもう限界で、今回がループを終わらせて彼らが生きて新天地に降り立つ最後のチャンス、となります。
新天地に降り立つのは、主人公の13人の他にもサブキャラクターがいますので、13人ではないんですけどね。
何とか生き延びて、新天地に降り立った彼らがそれぞれ「過去」を知ったらどうなるのか、想像すると何か書きたくなったりしますよね。
そういう過去ではこうだったのに、という関係のキャラたちが何組かあるので、彼らが過去を知ったときにどうするのか、それぞれ想像して書いてみたくなりますよね。
過去と全く同じ関係性のキャラたちも2組ほどあるので、そちらは平和だとは思うんですが、他はね、相手が変わってるので、ね。
想像すると、いろいろ書けそうなので、書きたいですが、仕事が仕事なので、在宅勤務にもならず、更には以前よりもかなり忙しい日々を送ってまして、中々時間がとれなかったりします。
それでも、近いうちに何かは書けたらなあと思ってます。
追走編も時間はかかりますが、究明編のファイルを全てアンロックするのにも時間がかかります。
それでもプレイする価値のあるゲームだと思います。
ちょうど今、外出が制限されていて、時間がある方もいらっしゃるかと思いますので、プレイしてみてはいかがでしょうか。
最近プレイした中では文句なく面白いゲームです。
まあ深く考えると、あれ? と思うところもなくはないですが、それを差し引いても面白かったなあと思えるゲームです。
そして相変わらずこのメーカーのゲームは、食べ物がおいしそうです。
本当においしそうです。全部の食べ物を見るには、選択肢を全部選ぶ必要がありますが、是非見てみて下さいね。
メインとなっている時代が1985年なので、ちょっと雰囲気がレトロな感じなのがまた良かったり。
今は無人島とミッドガルを行ったり来たりしてます。
その他にもあと少しで終わるゲームもあるので、ちょっとずつ進めてまた感想書きたいと思います。
パソコンが新しくなったので、起動早くなりましたしね。