TOKYO ヤマノテ BOYS Portable HONEY MILK@二之宮悠斗
- Jan 8, 2013
- Posted by 紅希
- Category : 乙女ゲーム TOKYO ヤマノテ BOYS Portable HONEY MILK 二之宮悠斗
評価:★★★★☆
二之宮悠斗-にのみやゆうと-(CV:鈴村健一):
↓公式サイトより転載(キャラクター紹介)
Entry NO.01 新宿代表 無敵のパーフェクトプリンス
年齢:18歳
血液型:AB型
身長:184㎝
体重:62㎏
誕生日:4月12日
地元(活動拠点):新宿
学校:私立 聖ジョージ学院高等学校 3年A組
趣味:高級車コレクション
特技:テニス/フェンシング
好きな食べ物:クラムチャウダー/ビスケット
嫌いなもの:ワガママな人間
告白の特徴:爽やかで落ち着きのある告白
悠斗との恋は……
王子様のように完璧な彼にエスコートされ
気分は本物のプリンセス。
けれど優しい笑顔には裏が……。
隠された本当の気持ちに、近づくことが出来るのか?
↑公式サイトより転載 ここまで
エンディングは三種類。
ノーマルエンド、恋愛エンド、真エンド。
真エンドは、ノーマル、恋愛の両方のエンドを見ないと開きません。
続きからはネタバレありです。
真相エンドのネタバレもありなので、未プレイの方はご注意下さい。
恋愛エンド:
悠斗は、二之宮財閥という大変お金持ちの家の後継者なので、色々凄いです。
城買ってくれちゃったり、ね。
そりゃあもう、これでもかって程豪華な演出をしてくれます。
計算通りです、とか時々ぼそって言うのんですよね。
何というか、自分の手に入らないものなんて何もないと思ってるので、当然主人公も自分の手に入ると思ってる。
人の心さえお金で買えると思ってるようなキャラですから。
なので、お金で買えないものってのを見せるのが、まあ、ポイントになるのかな。
豪華な演出を否定されて、苛立つんですよね、悠斗。
ホント最初の頃の悠斗は、上から目線な喋り方が腹立つんですが。
本当の悠斗が見えると、喋る方も変わって、良いですよ。
自販機の使い方知らなかったりしますし、電車の乗り方も知らない。
バスや電車になんて乗った事ないらしいので、バスによってふらふらな所を別ディスクのキャラにあって必死に言い訳してるのがシークレットテイルで見れたりしますが。
まあ、あれは、見られた相手が悪かったよなあ、うん。必死に言い訳してるのに一言で済まされて、立ち去ろうとしたら「真っ直ぐ歩けてない」と指摘されて、悠斗がちょっと可愛そうでした、あれは。
ホント見られた相手が悪かったよなあ……。
最終日に公園で自販機のジュースを飲みながら話すだけというのが良かったですよね。
悠斗は両親が忙しく、子供の頃から、何というのかな。
全てがあったんだそうです。
子供が喜びそうな玩具は、最初から全てあった。
欲しいものがあっても、直ぐに手に入る。
だから、本当に何かを欲したことがないらしいんですよね。
初めて、簡単に手に入らないものを見せられて、自分の中の欠けているものに気付く訳です。
テストでいい点数を取って喜ぶクラスメイトを見ても、何故嬉しいのか分からない。
悠斗は100点しか取ったことがないから。
スポーツも同じで、出来ない事がないようなんですよね。
何でも出来て、何でも手に入る環境だったから、自分の手に入らないものなんてないと思ってた。
人の心でさえも、ね。
悠斗の周りに集まってきた人たちも、そういう人達だったんでしょう、今までは。
お金目当てというか、まあそんな感じの、ね。
だから、悠斗自身を見てくれた人ってのが、今までほとんどいなかったんだろうね。
そういう意味で、彼は孤独を抱えてもいたんだろう。
それを埋めてくれて、色々教えてくれた存在が主人公な訳だから、ね。
依存しますよ、そりゃあね。
TYBのキャラの中では悠斗とイエスは主人公への依存度が高いですからね。
というか、この二人は主人公以外とは恋愛出来ないと思う、うん。
こんな奴等受け入れられる主人公が凄いと思うよ。
私は、悠斗もイエスも序盤で放り出す(笑)絶対無理、と思いますから。
PSPで追加されたシナリオは、悠斗の心の動きってのが良く見えるもので良かったです。
PC版でも分からない事はなかったんですが、より分かるようになってましたね。
悠斗は二之宮財閥の、二之宮悠斗という鎧を着てたようなものだから。
それを剥がされていく過程ってのかな、そんな状態の心の動きってのが見られるのは、ホント良かった。
真エンド:
悠斗はこのディスクのキーパーソンとなるキャラなので、悠斗の真相ルートは、このディスクで分かるはずの事が全て分かります。
それでもまだ、分からない事の方が多いですが。
ここで分かるのは、主人公に埋め込まれたウイルスの種の事、そのウイルスがどういうものかという事。
そして、ウイルスをまき散らす存在となる主人公を駆除しようとする殺人鬼。
その殺人鬼が実は、主人公のウイルスに唯一対抗できるワクチンであるという事。
ウイルスもワクチンも、人の想いを媒介として育つものだという事でしょうか。
何故そんなワクチンを作ったのか、ウイルスを作ったのは誰なのか、ワクチンであるはずの彼は本来なら主人公のみを狙うはずが何故殺人鬼になってしまったのか。
ウイルスとなった彼がどういう人物なのか。
このディスクで疑問となるのはそんなところでしょうか。
それは、のちの二つのディスクで解明されます。
この後に出るSUPER MINTでは新たな謎も生まれますが。
取り敢えずは、
- 主人公はウイルスに適正があったからこそプリンセスとして選ばれたという事。
- そのウイルスは、7日間に育たなければ消滅してしまうという事。
- ウイルスが育つには「真実の愛」という想いが必要だという事。
- TYB自体がそのウイルスを育てる為に開催されたものだという事。
- ウイルスの名前がクリーピングⅥだという事。
- 発症してしまったら、まず助からないという事。助かるのはほんの僅かであるという事。
- 主人公にウイルスを埋め込んだのも、こんなウイルスを作ったのもプレジデントだという事。
- プレジデントの目的が人類の浄化である、という事。
- 殺人鬼が、クリーピングⅥに唯一対抗できるワクチンである事。
- 主人公は死ねない、という事。クリーピングⅥの影響で怪我もすぐ治る。
- 最終的には主人公は、植物人間状態になり、ただウイルスを吐き出し続けるだけの存在になるという事。
- ウイルスの母体である主人公と、ウイルスに発症した人達が繋がっている為、ウイルスに発症した人に主人公の姿が見え、このウイルスの元凶が主人公だと知られてしまっているという事。
くらいですかね、このディスクで分かるのは。
で、最後に書いた、ウイルスの元凶が主人公だと知られてしまっているという事。
このせいでまあ、主人公をどうにかしろと言われる訳です。
友人にさえ、それらしきことを言われる。
そんな中悠斗がまあ助けてくれるわけですが。
悠斗も最初は、殺人鬼が主人公を狙っていると知っていて、主人公を殺人鬼をおびき出すエサにしたんですよね。
そう、はっきり言いますし。
悠斗は恋愛エンドの方で書いた通り、何かに執着したことがないんです。
執着する必要がなかったから。
だから、主人公に執着する殺人鬼に嫉妬したらしいんですよね。
まあ色々分かった後だと分かりますが、殺人鬼の存在意義そのものですからね、主人公。
ウイルスを駆除する為にワクチンがある訳ですから。
ここの、主人公をエサにしたという悠斗の台詞は是非覚えておいた方がいい。
最後のディスクDCのイエスの真相ルートで悠斗に突っ込み入れるためにも(笑)
お前も同じようなことしたし、言っただろ! とね。
思わず突っ込んだよ、PC版の時に、ね。
まあそれはいいとして。
エサとしたんですが、主人公を助けたいと思うようになるんです。
自分が殺人鬼に嫉妬したんだと気付いて、ね。
TVとかを使って呼びかけるんですね。主人公を救いたいから、協力してくれ、と。
黒い鳥を集めてくれと呼びかけて……指定した場所にはTYBの他のメンバー達が黒い鳥を持って来てくれる訳です。
ウイルスに対抗できるのがワクチンだけなら、ワクチンに対抗出来るのもウイルスだけ。
そして主人公の中のウイルスを消すには、ワクチンである殺人鬼の血液を飲ませる事。
シークレットテイルで、心臓に出来るだけ近い場所の血液である必要があることが分かりますが。
主人公を想う事で、悠斗にも主人公に出たのと同じハート形の痣が出ます。
絆の証らしい。
TYBのプレジデントの言葉を借りると、真実の愛、になるんでしょうね。
互いの間に芽生えたそれによって、主人公以外では悠斗のみが、ワクチンである殺人鬼を倒すことが出来るようになるわけです。
最初から、そういう想いで繋がった相手にも、そういう特性が現れるというものだったのか、偶然なのか、正直その辺が曖昧なんですよね。
こればかりは、最後のディスクまでプレイしても分かりません。
で、悠斗が殺人鬼を倒して、主人公に血液を飲ませるという。
ウイルスだのワクチンだの出て来るし、画面に血は飛び散るし。
でも乙女ゲームです。
ただね、虎太郎の時も書いたけど、殺人鬼の事色々知ってる状態でプレイするとさ。
お願いだから殺人鬼殺さないでと思ってしまうんだよ(泣)
全部知ってて最初からプレイすると、本当にね……。
真相ルートでは後日談みたいなのが追加されてましたね。
PC版起動して確認したわけじゃないから、確実にとは言えないけど。
多分PC版ではなかったと思う。
TYBの各ディスクに着けられてる名前って、結構内容に沿ってて、このHMはまだまだね、ダークな部分は少ないんですよね。
次のSMだと、もう少し胸の痛い展開があるし、DCはもうね……。
ネタバレになるので、書きませんが。
このディスク全体の感想というか、OP曲やED曲含め、システム関連についても、総評で書きます。