雪月花

桐嶋伊織（CV:鈴木達央）：
読者モデルとして有名な伊織は、外見だけじゃなくカッコいいキャラですね。
主人公より一つ年下らしいですが、そうは見えないですね。
ただ、あまり頭が良くないらしく、その辺りがちらちらと垣間見えたりもしますが。
伊織には、妹が一人いるんですが。
その妹は小さい頃の事故のせいで、一生病院から出る事が出来ない生活をしてます。
妹がそういう生活を送ることになったのは自分のせいだと言う負い目もあるため、妹の為に……な状態です。
TYBに出たのも、妹に言われたから、ですからね。
真相ルートは、ですね。
殺人鬼は途中でイエスによって倒されてしまいます。
それは真相ルート以外でも、なんですが。
普通の人には倒せないはずの殺人鬼を何故イエスが倒せるかはこのディスクでは分かりません。
どうやらイエスと殺人鬼はかなり深い繋がりがあるらしいという事はプレジデントが語ってくれるので分かりますが、このディスクで分かるのはその程度です。
なのでこのディスクの真相は殺人鬼関連じゃありません。
TYBの大会の影で殺人鬼ともう一つ、都内がかなり荒れてるというのがあったりします。
若者があちこちで衝突していて、かなり治安が悪い状態ですね。
その背景に、普段は六本木内でのみ活動しているイエスが何かを探すようにあちこちに現れて暴れたらしく、それに呼応するかのように六本木の若者も他の地域へと現れて騒ぎを起こして。
その報復、更にまた報復という感じで治安が悪くなってるらしい。
イエスが切っ掛けなのは確かなんだけど、それにしては騒動が大きくなり過ぎてて可笑しいと感じてる人達もいて、そういう人達が動いてまあ、この騒動を影で煽ってる人がいる事をつきとめます。
匿名掲示板に、同一人物が複数の人間を装って、イエスの噂や、渋谷や他の地域の若者たちの噂を書きこみ、騒動を煽ってるんですね。
あちこちの匿名掲示板に、なり済ましで書きこんでる。
その噂の類を書きこんでるのが全部同一人物で……伊織の妹、なんですね。
このルートだと、DC攻略キャラのハマー（濱田慎之介）が伊織達にその事を教えてくれる。
で、伊織は、それが妹の仕業だと知ってしまうんですね。
この辺りは伊織がかなり痛々しかったです。
その後の伊織の行動も、ですが……。
妹のした事だから、自分が決着をつけなきゃ……ってなるんですよね。
自分が騒動の黒幕を演じる訳です、伊織が。
悪役を演じ切るんですよね……。
悪い事をしたらちゃんとけじめをつける。
この辺、伊織は一貫してるんですよね。
筋の通らない事は嫌いだという、ね。
カッコいいんですよ、でもだからこそ、痛い、このルートは本当に。
そうして大好きな渋谷の人達からも殴られて、それこそぼろぼろになって。
結局最後は、渋谷に居られなくなっちゃうんですよね。
最後の最後、もう本当に立ちある事さえ出来なくなった伊織を、それでもまだ殴ろうとする人達を止めるのが、イエスなんですよね。
六本木を束ねてるらしいイエスがもう勝負ついてるだろ、帰るぞと言って六本木の若者たちを連れて帰ってしまうんですよね。
それで渋谷の若者たちも勢いを失って、まあやっと止まる訳です。
そこに今度は悠斗が現れて、警察が来ますよと告げて、残っていた渋谷の若者たちも散って行く訳ですね。
そう、こんなに痛々しい真相ルートなのに、伏線が強すぎるせいで、ね！
妹はまあ、病室から出る事が出来なくて、世間と繋がる事が出来ない。
だけど、PCを通じて自分の書きこんだ嘘の噂に皆が踊らされて騒ぎになって。
世間を自分が操ってるという錯覚をしたんでしょうね。
そうする事で自分と世間が繋がってる、と。
まあずっと病室から出られないから病んでる部分もあるんだろうな。
それが悪いことだと分かってないんですよね、この妹。
それと、妹と伊織の過去が見れるんですが。
妹の事故関連にとある大学生が関わっているのが分かります。
廃墟となっている場所で大学生は肝試しをする予定だったらしく、肝試しの前に皆を脅かそうと仕掛けをしてたんですね。
その仕掛けに伊織の妹が驚いてしまって、その廃墟に処分されずに残っていた何だか分からない薬品を被ってしまった。
それが原因で、妹は一生を病院で過ごさなければならない身体になってしまったと言う訳です。
まあこの大学生が誰なのかは、中の人が一緒なのでゲームすれば直ぐに分かると思いますが。
けど、それがその先の事にどう繋がるかは、分からないんですよね。
この大学生の正体も、推測は出来ますが明かされません。
伊織の妹が何故廃墟になど行ったかというと、子犬を拾って、けれど伊織の家は母子家庭で貧しくて、犬を買う余裕はなかったらしいんですね。
だから、飼い主を探せと妹に言って、妹は飼い主が見つかったと言ったんでそれを信じた訳です。
でも実は見つかってなくて、こっそり廃墟で飼ってた。
そうして事故に合ってしまった訳で。
まあ正直誰が悪いとは言えないんですが……難しいですよね、こういうのって。
伊織は、自分が一緒に飼い主を捜しに行くか、妹の嘘を見ぬけていたらこんなことにならなかったと思っていて。
自分のせいだと思ってる。
まあそれが結局、妹がした事の責任を自分がとると言う所にまで繋がるんだろう、ね。
相変わらずキーパーソンの真相ルートは長くなるね。
本当にね、こんなに痛々しいルートなのに、伏線の張り方のせいで、ね！
また最後の最後にイエスが出て来て六本木の若者たちを連れて帰ったりするから尚更、イエス関連の伏線が強くなる気がしちゃうんだよね。
イエスを出し過ぎなんだと思うんだよ。
まあ元々暴動はイエスが発端なのは間違いないから仕方ないんだろうけど。
もう少しね、どうにかと思ったルートでした。

補足ですが、いや補足というか何と言うか。
シークレットテイルでイエスが殺人鬼と対峙した後の心境が見れたりします。
殺人鬼が何故イエスの名前を呼んだのかとかはこのディスクでは分からないんですが、ただ、イエスが探していたのが彼だという事は分かります。
しかも探し求めていた人物を自分の手で、ですからね。
もう、ここに居る意味も、この世界に生きている意味もないと言うイエスの心境が、ね。
これはDC後に見るとかなり切ないシークレットテイルです。
この二人の関係は、DCでしか明かされないから……。
シークレットテイルは男性キャラの心情が見れる場なので、分かるんですが。
何と言うか、これのせいで更にイエスと殺人鬼の関係は何なの！？　という思いが強くなって、本編が弱くなったんだよなあ……。
伏線が大きすぎます、本当に。
それとこのルートでは主人公の中のウイルスの種は、イエスが殺人鬼と対峙した時に消えます。
HMの真相ルートのが此処で生きてますね。
心臓からとりだした血液をってのですね。
イエスが殺人鬼を刺した時、血が飛び散りますから。
それが、ね、主人公に掛かるんですよね。そういう表現がありますので。
なので、このディスクでは主人公の中でウイルスが育つことはありません。
唯一、ウイルスが育たないですね、このディスクが。

ルーシー（CV:梶裕貴）：
カリスマクイーンと呼ばれているアーティストです。
女の子の格好をしていて、美人さんですが、性格は結構男っぽいです。
本名は磯野と言うらしいですが、その名前を呼ぶと怒ります、ね。
ルーシーはルーシーなんだそうで。
ルーシーのイベントだと、ルーシーのコンサートの最中に、ファンの人達から主人公が嫌がらせされるんですが、それを庇って啖呵切るルーシーがカッコよかったですね。
外見は可愛らしいんですが、ホント男っぽい性格です。
真相ルートは、黒幕が誰かは分かりません。
ただ、暴動を煽る黒幕が居る事だけは分かります。
その黒幕を暴く事も、このルートではありません。
それでもどうにか暴動を抑えようと言う事になって、歌で、という事になりますね。
ルーシーはアーティストですから。
主人公が詩を書いて、それをルーシーが歌うという感じです。
悠斗に頼んでそれを放送してもらう事になりますね。
それで暴動は確かに収まるんですが、解決したのかというとどうなんだろう。
シークレットテイルを見ると、黒幕は、これが駄目ならまた違う事を見つけなきゃと言ってますからね……。
それでも一応暴動は収まります。

九条拓海（CV:遊佐浩二）：
旧家の息子で頭も良く強いんですが、何と言うかどこかズレてるキャラですね。
直ぐに結婚しようと言い出すとんでもないキャラです。
遊佐さんのこういう硬い声を聞いたのは初めてですね。
誠実と言えば言えなくはないんですが……二言目には結婚ですからね。
君高校生だよね？　と聞きたくなりましたよ、ホント。
TYBは将来の伴侶をみつける場所だと思ってましたしね……。
女性を守るのは男として当然の事という考えで、本当に守ってもくれるんですが。
感覚がどうもズレてるのがね……。
彼もお金持ちらしいですね。
彼のお母さんと妹が出て来るんですが、彼女達が中々良いキャラしてます。
妹が色々と嘘の情報を兄に吹き込んで、それを信じて行動する兄を見て楽しんでるみたいですね。
ホント良いキャラしてますよ。
真相ルートは、此処でも暴動の黒幕は分かりません。
誰かがネットで情報操作してる事は分かっても、それだけですね。
そしてこのルートだと、結局暴動を抑えることもないんですよね。
暴動を煽ってる黒幕の存在何かが明らかになって（誰かは分かりませんが）それに苛立ち尚更治安は悪くなって。
そんな中、主人公が絡まれて（この辺うろ覚えですが、多分そんな感じだったかと）それを拓海た助けて、結果恨みを買ってしまう訳ですね。
拓海が送ってはくれるんですが、途中でこの辺で良いと拓海を帰してしまって、その後主人公が攫われます。
指定された場所に拓海は独りで来て、散々殴られて――最終的には拓海の父親何かが駆けつけてくれるんですが。
これは、拓海の母親のちょっとしたいたずらのお陰なんですけどね。
主人公の携帯に拓海の父親の携帯番号を、お父さんだったかそんな名前で勝手に登録して、それを主人公の父親だと勘違いした主人公を攫った人達が、遅くなるとかそういう連絡をしろと電話掛けさせて、まあそれでギリギリのところで駆けつけて来てくれる訳です。
結局このルートは、主人公達が暴動を抑えることはなかったですね。
暴動がどうなったか、正直覚えてません、すみません。
なにぶんこのディスクの本編は伏線のせいで色々弱くて……伏線の方がよく覚えてるんですよね……。
ホントそういう作りはどうかと思いますよ。

SMに関してはこんなところでしょうか。