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薄桜鬼

薄桜鬼ポータブルをプレイしてます。

甘い恋愛ストーリーをお求めの方には、向かないゲームです。
切ないです。
新撰組を題材としているので、まあ悲劇ですからね、史実上でも。

ゲームしての感想は、結構史実に沿っているなということでしょうか。
もっと史実から外れた展開になるかと思ってました。
当然ですが、そういうキャラも居ます。
沖田さんは史実では労咳(結核)で戦線離脱してしまいますし、藤堂さんは油小路の変で離脱してしまいますからね。
彼らを史実の通りにすると凄く短いストーリーになってしまいますから。
その辺りはオリジナル要素を上手く取り入れ改変されてますね。

攻略キャラは。
土方さん、斉藤さん、沖田さん、藤堂さん、原田さんの五名。
ゲーム中かなり絡んでくる永倉さんが攻略対象じゃない事がちょっと吃驚しました。
新撰組キャラ以外に、風間さんというキャラも攻略対象ですね。

主人公は何も出来ないので、はっきり言って戦いの中では足手まといです。
それが嫌だと言う方も結構いらっしゃるようですが。
この時代女性は戦わないのが普通ですよね、確か。
護身術を身につけて居たとしても、一度も戦いの場に立った事のない、人を斬った事のない人が躊躇いもなく戦いに身を置いて戦う方が私は違和感があると思うので。
特殊能力があれば戦えるなんて、そんな甘い世界じゃないでしょう、戦乱の世は。
なので、私は気にならなかったですね。
むしろ、行き成り戦いの中に放り出されて戦える方が違和感あるので。

これは完全な主観ですが。
沖田さんの攻略は土方さんより先にした方がいいと思う。
土方さんは史実でも最後まで新撰組と付き合った人なので、ゲームでもその通りになってます。
どんどんと減っていく仲間を見ながら進む彼の心情が見れるルートなので、土方さんルートは。
それが凄く切ないんですよね。
近藤さんに対する思いも、新撰組に対する思いも、本当に切ない。
だから、土方さんにキツい沖田さんの言動が、土方さんルートの後だと結構キツイです。
なので、沖田さんルートを先にプレイすることがお勧めかな。

以下ネタばれありのため隠します。

ノーマルエンドルート:
誰とも恋愛関係にならないルートですね。
このルートは、途中で主人公が新撰組からはぐれて離れてしまうんですね。
京から落ちて行く時に、はぐれてしまうんです。
途中風間さんと合流して、新撰組を追いかけます。
追いかける途中で、隊士が少なくなっていく現状を知って、けれどその理由までは分からずに。
もどかしい思いをしながら必死に追いつこうとしますが……追いつかないまま、現在の北海道で土方さんが亡くなり新撰組は……という話を聞きます。
ぼろぼろになった「誠」の旗を抱きしめ泣く主人公のCGが出ますが、もうそれが切ないですね。
ノーマルエンドはそんな感じで外から新撰組を見るルートになります。

風間千景(CV:津田健次郎):
風間さんエンドは、ノーマルルートからの分岐で行けます。
前半、凄い嫌な奴っぽい風間さんですが。
彼のエンドは甘いですよ。
まあ鬼同士だし、おそらく先の事を考えたら一番幸せなエンドじゃないかな。

斉藤一(CV:鳥海浩輔):
新撰組隊士の中で一番甘くないエンドですね。
そして攻略キャラの中では、一番最後まで土方さんの傍に居るので、新撰組がばらばらになって行くさまが見れて、その中で確固たる意志を持ちながら揺れる斉藤さんが見れます。
斉藤さんは、伏見御所から主人公を連れて落ちる時に、風間さんと会い戦うんですが。
相手は鬼ですからね。
斉藤さんは屈することないですが、体は限界で、ぼろぼろになりながら戦います。
立ちあがる事さえ出来なくなって、それでも屈しないんですが。
そんな時、羅刹になる薬を風間さんが差し出します。
それを飲むんですね。
新撰組が主人公を守ると決めたなら羅刹になってでも守る、という言葉に全てが集約されてる気がしますね。
攻略キャラの中では一番最後まで土方さんの傍に居るので、離隊して行ってしまう隊士を見送る側に立つため切ないです。

原田左之助(CV:遊佐浩二):
唯一、羅刹にならないキャラです。
なので彼のエンドは甘いです。
風間さんとともに居る不知火さんという鬼が居るんですが。
彼と共に主人公の父親と戦うのが彼のルートですね。
永倉さんと共に途中で離隊しますが、永倉さんが感情的に突っ走るタイプなのに対し、冷静に見てる感じですね。
原田さんルートでは、土方さんに頼まれて主人公を新撰組から連れ出すという名目で永倉さんと一緒に離隊します。
そして永倉さんと共に戦ってるんですが、主人公の父親の目的を知り、永倉さんから離れますね。
永倉さんと主人公の間で揺れ動くのが見れますね。
とにかく甘かったです、はい。

沖田総司(CV:森久保祥太郎):
史実の通り労咳の設定です。
此処では他ルートでもちょっと出てくるキャラが出て来ます。
南雲薫というキャラなんですが。
女性として一番最初は会うんですが、実は主人公の双子の兄です。
主人公を憎んでるので、色々立ちはだかります。
沖田さんが寝込んでるところへ来て、戦う訳ですが当然戦えませんよね、病気ですし。
で、南雲薫が羅刹になる薬を差し出して、飲む訳です。
それで動けるようになるんですが。
このルートが一番吃驚でしたね。
この羅刹になる薬は怪我は治せても、病気は治せないんですね。
なので、沖田さんは羅刹になっても労咳のまま。
治ると思ってたのに治らない。
最後まで結局治りませんね。なので一番いつまで一緒に居られるかという切迫感は強い。
しかもこのルート、主人公も南雲薫に薬を飲ませられて羅刹になってしまいます。
このルートのみ、バッドエンドでCG回収がありますね。
色々吃驚なルートでした。

藤堂平助(CV:吉野裕行):
史実では、油小路の変で命を落とします。
史実の通り、離隊して、油小路の変で命を落としかけます。
そのままだと命を落としてしまうという状況の中で、羅刹になる薬を飲みますね。
彼だけはどのルートでも羅刹になります。
沖田さん同様、史実では離隊して戻って来ないキャラですので、オリジナル要素が強いですね。
藤堂さんルートは、山南さんが……ええもう。
なのでこのルートでは、風間さんが味方ではないですが、一緒に戦う事になりますね。
ああ、山南さんは攻略キャラじゃないですが、彼もどのルートでも羅刹になりますね。
羅刹の力は使えば使うほど命が削られる訳で。
だから早くに羅刹になればそれだけ残りが少なくなる。
その辺りの葛藤何かが見れますが、ちょっと薄いかなと感じました。
史実では早くに離隊してしまうキャラなので仕方ないんでしょうけど。
全体的に印象の薄いルートでしたね。

土方歳三(CV:三木眞一郎):
新撰組を最初から最後まで見るルートですね。
なので切ない。
負けると分かっていて、それでも新撰組を率いて戦わなきゃならない。
離隊していくだろと予想してどうにか繋ぎとめようと奔走して、でも無理で。
厳しいけれど優しい面も見れるから尚更切ないんだよなあ。
近藤さんが投降してしまった後の荒れようは、見ててホント切なかった。
土方さんも風間さんと戦う為に羅刹になるんですが。
彼の羅刹っぷりは壮絶でしたね。
羅刹になった後も、斉藤さんと同じように昼間でも起きてて、でもつらそうな様子なんて見せないんですよね。
源さんが亡くなった辺りはもう、ホント切なかったなあ。
副長という立場だから取り乱す事はないけど、それでも見えるものがあるのでホント切なかった。
どんどん人が減っていくのを見続けなきゃいけないルートなので、そういう意味でも切ないです。
北の地に渡る時主人公に局長命令だと言って、ついてくるなと言うんですよね。
他の人のお陰で三ヶ月後に北海道に渡れますが、そこでも一度突き放されます。
主人公を想って故なんですけどね。
仕方ないと受け入れてしまったら途端に甘くなるからまた吃驚ですよ!
新撰組というのを最初から最後まで内部で見るルートなので、本当に切なかったですね。


兎に角切ないゲームです。
甘さは少ないですが、私は甘い恋愛ストーリーよりこういう方が好きなので、すっかりハマりましたね。
史実に上手い事オリジナル要素絡めたなと思いましたね。
甘い恋愛ストーリーをお求めの方には本当にお勧め出来ません。
切ないストーリーがお好きな方にはいいんじゃないかな。
新撰組に思い入れがある方の場合はどうなんだろう。
比較的史実に沿ってるイメージはありますけどね。
私は特別新撰組に思い入れがある訳じゃないんで。
日本の歴史が好きなんですよ。
幕末だろうが戦国だろうが、何でもいいですね。日本の歴史なら。
でも新撰組に特別な思い入れがある場合は、また違った見方になるかもなと思いますよ。

主人公はホント何も出来ません。
血を与えるくらいですね。
あとは、精神的に支えるって立場なんだろうな。
そういう主人公でも良いなら、お勧めですね。
そうそう、主人公の男装を斉藤さんや沖田さん、土方さん、原田さん辺りは見抜くんですが。
南雲薫は女装してるんですよね。
沖田さんの巡察に着いて行った時に会うんですが、男装は見抜けても女装は見抜けないものなんですかね。
それが凄く疑問でした。

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