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TOKYO ヤマノテ BOYS DARK CHERRY(PC)

総評:★★★★★

攻略対象キャラ:
琉堂イエス(CV:浪川大輔)
諸星哲(CV:鳥海浩輔)
濱田慎之介(CV:諏訪部順一)

総評:
三部作の完結編です。
HMやSMで回収されていない謎が解決します。
謎が全く残らない、とは言いませんが……他のディスクで張られていた伏線はちゃんと回収出来てますのですっきりしました。
ただ、男性キャラの葛藤なんかは、シークレットテイルを見ないと分からないので、本編だけ見てるとあっさり決断したように見えるかもしれません。
特にキーパーソンのイエスはかなり葛藤しても良いはずなので、本編だけしか見てないと、え? と思うかも。
その辺の葛藤は上手い事本編に組み込んでくれたらもっと良かったなと思います。
でも、面白かったですし、伏線も綺麗に回収されていたんで、★は5つつけました。
これだけしっかりと伏線を回収してくれてるゲームも珍しいなと思いましたね。
真相ルートの謎関連が気にならないのならば、お好きなキャストさんが出てるディスクだけでも十分楽しめると思います。

続きから各キャラごとの感想いきます。

 

琉堂イエス(CV:浪川大輔):
スーパークールな暴君、まさに、ですね。
暴君ですよ、本当に。一言で表すならドS、らしいです。
私がS属性なので、Sキャラとは基本的に相性がかなり悪いです。
なので、ムカつく覚悟でプレイしたんですが。
途中やはりムカついたんですが……途中から、何だこいつ結構可愛い? って感じでしたね。
本当に口調が悪いんですよ。
浪川さんのこういうキャラも初めてでしたね。
どちらかというと穏やかな口調のキャラしか聞いた事なかったので、何と言うかホント吃驚しました。
うぜぇ、だりぃ、殺すが口癖で、直ぐに人を脅すような事を言うんですよね。
いやもう、流石に怖かったですよ。
ついでにイラつきましたが。S属性なんで、お前は俺の側に居れば良いんだとか、黙ってついてこいとか言われるとマジムカつくんですよ!
でも実はかなり深い孤独を抱えているキャラで、かつてはそれを埋めてくれる存在が居たんですが、彼がね……居なくなってしまったんですよ。
高校は停学中で、でも勉強しなくても成績は良いらしいんですよね。
しなくてもテスト出来るらしく、頭が良いと悠斗にも言われるくらいですから。
口調も態度も悪いんで、一般的な感覚を持ってないように見えますがそうではなく。
自分は壊す事しか出来ないと分かってて、だから誰も傍に居てくれるはずがないと、怖いに決まってると分かってるから自ら近づこうとはしないって感じですか。
近づいてくる主人公に、何故だと問いますからね。
普通は近づかないだろう俺みたいなやつには、と。
なので普通の感覚は持っているようです。
意外と良く見てて、さりげなく気遣ってくれますしね、すっごく分かり難いですが、優しい所もあったりします。
恋愛エンドは主人公がその孤独を埋める存在になって……という感じですね。
エロ担当なのか、台詞が何かもう、ね!
CGクリックした時の台詞とか無駄にエロいですから、ホント!

そして真相ルートですが。
今まで以上に長くなりそうだ、今までの完結編ですからね、これが。
まずは殺人鬼とイエスの関係について。
SMの伊織の真相ルートで伊織の妹が一生病院で過ごさなければならなくなった切っ掛けの大学生が居ましたが、それが、殺人鬼です。
来栖恭平、が彼の名前です。
小さな女の子の一生を台無しにしてしまった事に罪悪感を感じていて、けれど、当時伊織には妹には絶対に合わせないと言われ、謝ることも出来ず。
恭平の父親が警視総監だったせいで、その事件自体が揉み消された感じになってしまったんですよね。
だから、裁かれることも、なかった。
警察に行って、罰してくれと頼んでも、警視総監からの命令ですからね、とりあってくれません。
恭平は、重すぎる罪を一生背負って生きて行くしかなかった。
罪悪感に押しつぶされそうでも、謝ることも、その罪を償う方法も、なかった。
ただただ背負っていかなければならなくて。
彼は、ならば自分のこの後の人生は他人の為に使おうと決意します。
それで罪を償える訳ではないけれど、それしか自分の罪を少しでも軽くする方法がなかったんでしょうね、きっと。
そんな時に、中学生のイエスと会う訳です。
イエスは伊織より一つ年上なだけなので、年齢的に丁度同じくらいなんですよね。
その上、同じような空気を纏っていた。
伊織はその時自分を責めていて、悲しくて仕方なくて、でも自分のせいだからと悲しむ事も出来ずに、恭平を拒絶する事でどうにか保っていた。
イエスは寂しいと思っているのに、自分の傍に居てくれる人なんて誰もいないと思っていて、だから誰とも親しくなろうとはしない。
拒絶する事で寂しさを誤魔化してたんでしょうね、きっと。
どちらもが多少の違いはあれど同じようなモノを抱えていたから。
だから、恭平はイエスに伊織を重ねていたらしいですよね。
伊織には拒絶されてしまって、謝ることも償う事も出来なかったから、それをイエスでと思ったんでしょう。
喧嘩しているイエスを止めてそれからイエスに付きまとう訳です。
イエスが抱えている孤独に気付いていたから、ずっと傍に居ると宣言して、本当に只管付きまとっていたらしいですね。
イエス曰く青少年を更生させるのが趣味みたいなヤツ、らしいですが。
まあそれは、罪の意識から来ていたものですからね。
どんなに殴られても、そのせいで病院に運ばれても、恭平はイエスの傍に居続けた。
そのうちにイエスも徐々に恭平に心を開いて来て――それを恭平自身も実感してたんですよね。
その頃には恭平は警官になっていて、イエス以外の青少年の更生にも相変わらず力を注いでもいた。
イエスにとって唯一孤独を癒してくれる大切な存在であると当時に、恭平にとってはイエスが自分に心を開いてくれる事で、多少なりとも罪から解放されたように思ったんでしょうね。
イエスと恭平、どちらにとってもなくてはならない存在だった。
イエスにとって恭平の存在が救いだったように、恭平にとってもイエスの存在は救いだった。
なのに、恭平は突然イエスの前から姿を消す訳です。
イエスが恭平に心を開いてくれた事で、安心もしたんでしょうね。
彼は、事件があったあの廃墟へと足を運びます。
ですが、廃墟だったはずのそこには……人がいたんですね。
それが、ウッドリンクを隠れ蓑にしているLuvという組織に対抗する為に作られた、Zeroです。
元々、そこを過去に使っていたらしく、数年ごとに場所を移動していた、らしいんですよね。
彼らが伊織の妹が被ってしまった薬を作って放置していた組織なんですよね。
あの事件で誰が悪いと言うならば、危険な薬を処分もせずに放置していたZeroなんですよ。
でも、恭平はそこで、ワクチンの被験者を探しているという話を聞きます。
そのワクチンが世界を救える、と。
他人の為に自分の身を、そう思っていた恭平にとってそれは願ってもない事だったんでしょうね。
ワクチンになる事で自我がなくなることも、分かっていてそれでも自ら志願した訳です。
それできっと罪から解放されると思ったんでしょう。
背負って生きて行く事がもう、限界だったんでしょうね、きっと。
ワクチンとなってしばらくは自我があったらしいんですよね。
その頃に、主人公と一度出会っていて、彼女が自分が駆除すべき対象だと知ってしまう。
それにかなり苦悩するんですよね。
世界を救う事が出来ると言うからワクチンになったのに、人を殺さなければならないのか、と。
人を殺したくなんかないと思うのに、本能が彼女を駆除しようとしてしまう。
まあ最終的には自我がなくなってしまうんですが……。
その葛藤がねもう、切なくてね!
イエスと恭平が一番最初に会うのは、合同デートの待ち合わせ場所で。
そこで恭平が主人公を襲う訳です。
その時に、まだ自我が残っていたのかイエスの名前を呼ぶんですよね。
それでイエスはそれが恭平だと気が付く。
だけど、何故そんな姿になってるのか、何故主人公ばかりを見て、自分を見ないのか。
最初はそんな風に思ってたみたいですね。
恭平が主人公を狙ってるのは分かったから、主人公を囮にして恭平をおびき出そうと、最初はそんな事を思っていたようです。
思惑通り恭平は主人公を狙って現れて、けれどもうその時には自我が完全に消えちゃってるんですよね。
だからイエスの事ももう分からない。
それにかなり苛立つんですよね。
なんで自分を見ないんだ、って。
だからなんでしょうか、主人公に囮だったと告げてしまって、それが切っ掛けで主人公の中のウイルスが育ってしまう。
苦しむ人の声が頭の中に響いて、主人公自身も苦しんで、そこに悠斗が現れて、イエスと主人公に車に乗れと言うわけです。
でもイエスの目的は恭平ですから、拒むんですね、最初は。
悠斗に諭されて結局主人公と共に車に乗って行くんですが。
そこでまあ、HMの時と同様に悠斗が調べた真実を知らされる訳です。
イエスは自分の目的は恭平だから関係ないみたいな事を言うんですよね。
でも悠斗に、本当はどちらが大切なのかもう分かってるはずだと言われて、まあ考える訳です。
囮だと言われたショックと、自分が居る事で世界の人達がという事実に、主人公は自らワクチンである殺人鬼の元へと行こうとします。
外で考えていたイエスに見つかってまあ止められる訳ですが。
この外で考えていた時にイエスの葛藤はシークレットテイルのみで見れるんですが……俺はどっちを守れば良いんだってのが切なかったですね。
恭平に対して、どんなに突き放しても傍に居た癖に、何で俺がこんなに悩んでる時に居ないんだよ、馬鹿恭平とか言うのがね! 切ないんですよ。
イエスって人の名前を呼ばないんですよ。
ハマーはわかめと呼ばれますしね(笑)
そのイエスが名前で呼ぶのが恭平と主人公なんですね。
もうそれだけで、イエスにとってこの二人がどれだけ大切な存在か分かるんですが。
馬鹿恭平とか言うのがね、もう本当にイエスと恭平の絆ってのが見える気がして切なかったなあ……。
恭平が居なくなって空いてしまった穴を埋めてくれたのは主人公だったらしいんですね。
だから、イエスにとっては主人公も孤独を埋めてくれた存在で、大切な存在二人をどちらもを助けたいのに、それは出来なくて。
どちらかしか選べない。
結局主人公を選ぶ訳ですが、あの時のイエスの葛藤を出来れば本編に組み込んで欲しかったですね。
シークレットテイルを見ないと、イエスの葛藤は分からないんで、あっさりと主人公を選んでるように見えますから。
HMと同じように、イエスの腕にもハート型のあざが現れて、イエスが殺人鬼と対峙する訳です。
対峙して話しかけるんだけど、自我がなくなってしまった恭平はもうイエスの事分からないんですよね(泣)
恭平を刺した後、泣くのを堪えるかのようなイエスの声が入るんですが、あれも切なかったなあ。
どっちも助かる道はなかったのか、と思う。
時間があれば、ね。
主人公にもう時間がなかったから、ね……。
もう少し時間があったら、どちらもが助かる道が見つかったかもしれないのに(泣)
というか、恭平が助かるルートは一個もないのかよ~(泣)と思ったなあ。
まあこの後のイエスの言動はね、もう、これ年齢制限あったっけ? と思うようなギリギリな感じでした。
いやもう、ホント色々無駄にエロいです(苦笑)
でもまあSキャラなイエスは絶対に駄目だと思ったんですが、恭平とのエピソードのお陰もあって、かなり好きなキャラになりましたね。
もう、ホント主人公助けなくて良いから、恭平助けなよ(泣)という乙女ゲームにあるまじき事を思ってしまいましたからね(苦笑)
恭平がワクチンからも解放されて、恭平として生きる道も欲しかったよ。
でも、恭平はもう罪を背負っていくことに耐えられなかったんだろうからな……。
SMとDCはエンド後に流れるエンディング曲が、真エンド後だとインストになるんですよ。
でもね、イエスの真エンド後に他の恋愛エンドクリアして、歌入りのエンディング流れた時は、切なかった。
イエスの心境だよなこれ、って歌詞なんですもん。
恭平に対しての想いも、入ってるよなあこれと言う感じの歌詞がね、切なくってさ……。
真エンド後に歌入りのエンディングが流れなくて良かったよと思った。
流れてたらマジヤバかったと思うわ。
ってホント長いですね。
ああそう、一個だけこのルートで分からない謎があります。
ウッドリンクのプレジデントと、Zeroの責任者、マザーと呼ばれる女性の関係、ですね。
これだけは、イエスの真相ルートで明かされなかったというか、新たにこのルートで謎が提供されたと言えば良いでしょうか。
大丈夫です、他のルートでちゃんと回収されてますから。

諸星哲(CV:鳥海浩輔):
江戸っ子お兄ちゃんです”!
もうね、このディスクの癒しです、救いです!
怖いイエスと変態なハマーをフォローしてくれます!
まあイエスはあんなだけど、一応マトモな感覚は持ってるので、まだ良いんですが。
照れ隠しで突き放すような事言う事もありますからね。
それに照れるなと突っ込んでくれるのが哲さんです。
つい、さん付けしてしまうんですよね、哲さん。
問題は、ハマーですよ。
もうね、言動全てが可笑しい!
イエスはハマーが嫌いらしく、何かにつけて脅すし(苦笑)
まあ哲さんにもハマーは変態と言われるし、いつもはイエスとハマーの間に入ってフォローしてくれる哲さんですが、イエス側に付く事も結構多いですからね。
ハマー側に付くことはないですが、でも大概はフォローしてくれます!
ただね、お兄ちゃんな哲さんですが、普通の人が見えないものが見えるんですよ!
霊とか魂とかそういうものが!
私の一番苦手な分野じゃないか(泣)
明るい感じに描かれていたので、どうにかクリア出来ましたが。
これがもっと怖い感じに描かれていたらクリア出来ませんでしたね、きっと。
包容力で言えば、9人中一番でしょうね、哲さんが。
ホント良い人ですよ。
この三人なら、普通の感覚を持ってれば、迷わず哲さん選びますよ。
真相ルートは、ですね。
プレジデントとマザーの過去が分かります。
元々同じ大学で同じサークルに居て、まあ恋人同士だった、と。
プレジデントは当時から、恒久的な平和を本気で望んでいて、実現のために動いていた。
最初はマザーもLuvに居たんですよね。
で、彼女が一番最初のウイルスの被験者だった。
けどその時に知っちゃうんですね。
プレジデントと自分の想いが同じじゃないって事を。
プレジデントは人間全てを愛していた。
彼女に対しても、それと同等だったんでしょうね。
自分だけに対して向けられた想いじゃない事に気付いてプレジデントを憎む訳です。
で、まあ、人類を滅ぼすウイルスを駆除する為の組織、と言えば聞こえはいいけど、マザーにとっては、プレジデントへの復讐でしかなかったんですよね。
マザーの中に残っていたウイルスを元にワクチンを作った訳ですが。
このウイルスは人の想いで育つもの。
プレジデントへの憎しみという想いでウイルスも憎しみに染まってしまってたんでしょうね。
だからワクチンだったはずの恭平は、殺人鬼になってしまった。
本来ならウイルスであるはずの主人公のみを狙うはずなのに、何人もの女子高生を殺してしまった。
で、魂が見える哲さんですが、殺人鬼の魂が憎しみという黒いものに遮られていて見えないと。
でも、悪い奴じゃないはずなんだと言いながら、殺人鬼に話続ける訳です。
このルートだと哲さんも主人公も、イエスと恭平の関係は知りません。
でもやっぱり悠斗が同じように真実を知らせに来てはくれますね。
で、まあ殺人鬼と対峙して、話し続けて、憎しみが晴れて、恭平の魂が見えて。
やっぱり悪い奴じゃなかったとなる訳です。
恭平は、自我を取り戻すんですよ。
哲さんは恭平も助けたかったようですが、でもやっぱり無理なんですよね。
このルートだと、心臓から取り出した血を主人公に与える事でという情報は、恭平本人から知らされます。
これで解放されるから良いんだという恭平を哲さんが刺そうとして。
でも、君みたいに優しい子にこんな事やらせるわけにいかないと、恭平は自ら自分の心臓を貫くんですよね(泣)
こんなことになるなら、自我なんて取り戻させなきゃ良かったのに! と思いましたよ。
酷過ぎるよ、と思った。
確かに恭平は罪の重さに耐えきれなくて解放されたかったんだと思う。
でも、だからって、これはないだろ、と思った。
私は恭平にかなり傾倒してるんで、正直酷いよ~と思ってしまいましたよ。
哲さんは良い人だよ本当に。
恭平を助けようと思ったのも分かってるけど! この結果はなあ……(泣)
哲さんの真相ルートで全ての謎が回収された訳です。
ワクチンであるはずの恭平がなぜ殺人鬼になってしまったかも、イエスのルートで新たに提示されたマザーとプレジデントの関係という謎も、此処で分かりましたからね。
あれ? じゃあハマーのルートは? となりますよね。

濱田慎之介(CV:諏訪部純一):
ハマーと呼ばれてます。
哲さんは慎之介と呼んで、イエスはわかめと呼びますが。
諏訪部さんは結構高めの声で演じられてます。
かなりの変態というか変人というか、とにかく変わってますが、社長だったりします。
お金持ちですね。悠斗程じゃないみたいですが。
何かあると金の延べ棒を出して、それで解決しようとします。
殺人鬼にまで金の延べ棒差し出しましたからね……。いや無理だろと思った。
とにかく、虎太郎以外の皆に、あまり良く思われてないですね。
主人公に対してストーカーまがいの事をしていて、哲さんとイエス(哲さんに無理矢理連れて来られたらしいですが)に見つかって連れ戻されて。
諸星くんに怒られて、琉堂くんに殴られる~と泣くんですよね……。
直ぐ泣くんですよ、ハマーは。
うぜぇ、とイエスと一緒に思ったりしてました(笑)
でも個別デートの時絡まれて、その時一度豹変するんですよね。
行き成り低い声になって、口調も顔つきも変わって、別人のようになるんですが。
この謎が解けないままなんですよね。
多重人格者なの? とか思ったんですが、その辺分からないままなんです。
とにかく、哲さん曰く人を不快にさせる事に関しては右に出る者が居ない、というキャラです。ホント色々あり得ないですよ。
真相ルートですが。
これがね、何だこれ、と思ったなあ。
いや、これって解決してる、の? と。
例によってウイルスが育った主人公ですが、またまた悠斗が真実を告げに来てくれるんですが。
ハマー、悠斗の話を全然聞かないんですよね。
車に乗れと言うのを拒否して、用意したヘリに具合が悪そうな主人公を乗せて、病院に運びます。
色々検査をして、どうやら主人公の体内にはウイルスがあるらしいと言う事と、それが沢山の人を死に至らしめると言う事は分かるんです。
ウイルスの名前や、プレジデントが仕組んだとかそういう事は一切分かりません。
当然ですが、殺人鬼とイエスの関係も分からないし、殺人鬼=ワクチンという事も分からない。
ハマーは主人公の為に部屋を作ります。
その部屋の中に主人公がいれば、ウイルスが拡散することもないし、主人公の中のウイルスがこれ以上育つこともない。
だけど、一生主人公はその部屋から出る事が出来ない。
監禁、ですか? と思ったなあ。
確かに、ウイルスで他の人が苦しむ事もないし、主人公の中のウイルスも育たない訳だから、主人公が苦しむ事もないんだけど。
真実を知ってると、それじゃあ恭平はどうなるの? と思ってしまうんですよね。
駆除対象のウイルスがいなくなって、殺人鬼となってしまっている彼は、女子高生を殺害し続けるんだろうかと思ったらなんかねえ……。
全然解決になってねえじゃん! と思ってしまったんだよなあ。
主人公とハマーは二人だけの世界を作ってるしね!
お互いにお互いがいればそれでいい、みたいな……。
いやいや、親捜してないか? 主人公を。いいのかそれで。
友達も捜してないか? 本当にいいのかそれで……。
何だか釈然としない真エンドでした。


では、最後にちょっとだけ。
シークレットテイルで、イエスの真エンド後の話が見れるんですが。
それもまた、切ないんですよね。
詳しくは書きませんがイエスがあの事件以来沈んでるとか、本人は気にしてないふりをしてるとか、そういう事が見れたりします。
その後の話とか、決断をした時の男性キャラの心情とか、そういうのを知るためにも、ちょっと面倒ですが、シークレットテイルを全部開ける事をお勧めします。
シークレットテイル見ないと、ホント葛藤とか分からない事が多いですから。

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