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テイルズオブリバース

PS2版のリバースです。

まず、テーマが人種差別のため、重いです。
主人公が暗いというのもありますが、とにかくどんどんどんどん重くなっていく。
終盤までその重さにアニーが拍車を掛けてくれます。
彼女の言動によって、何とも言えない雰囲気が漂う。
分からないこともないけれど、恨むのならその人だけでいいはず。
なのに何故。

ティトレイとマオが居なかったら、このゲームは途中で放置してたでしょうね。
彼らはこのゲームの癒しです、ホント。

以下ネタばれありのため隠します。

今作は魔法はなくフォルスというものがありますね。
このフォルスは上手いことダンジョンの仕掛けを解くなどに使われていて、良かったですね。

人間=ヒューマとガジュマという獣人が共存する世界の話です。
それなりの上手く共存していたのがとある事が原因でお互いの人種を憎むようになります。
それを元に戻すために主人公達は奔走するんですが、その過程で見ることがかなり重い。
人種差別は現実でもある事だから、一概にそれは可笑しいとも切り捨てられないので、もやもやしましたね。

行き成り主人公のヴェイグがクレアを氷漬けにしてしまうので、かなり驚きますが。
なんだ一体、と思いましたね。
彼は何かそういう力の持ち主? と思ったら、カレギアと言うところの国王が崩御した際、今までフォルス能力を持ってなかった人にも、フォルスの力が目覚めてしまい、突然の事で暴走した結果、だとヴェイグを訪ねてくるマオとユージーンのお陰で知ります。

ヴェイグは氷のフォルスの持ち主で、マオは炎のフォルスの持ち主なので、氷を溶かしてくれて一件落着! とはいきません。
氷漬けの件は解決しますが、その後王の盾という人達に、女王の命令とのことでクレアが攫われてしまいます。
で、クレアを助けるためにヴェイグはマオとユージーンと共に旅に出る訳です。
マオとユージーンは王の盾を辞めて、カレギア国王崩御関連の疑問を解くためにフォルス能力者を仲間にするために来てた訳ですが。

クレアを助けるために城があるバルカへと向かうんですが。
途中、テイルズおなじみの漆黒の翼に橋を壊されバルカ行きの船が出るミナールへと行くのに山を越えなくてはならなくなります。
山越えで初めてヴェイグのフォルスを使い氷の足場を作るというのがありますね。
ヴェイグは無口で暗い青年ですが、とにかくクレアクレアと、クレアの名前を連呼します。
もうそれは、ウザいよ! って言いたくなるくらいに。
敵にまで言われるほどに、連呼します。
本当に耳に着きましたね、彼のクレア連呼は。

ま、それは良いとして。
山を越え平原に出ると何故か雪が降り、ループにハマります。
それに途中で気付きマオのフォルスで天候を回復させるとアニーと傭兵と戦闘になります。
ユージーンがアニーの父親を殺したとのことで、敵討の為にアニーは居た訳ですが。
ユージーンはガジュマと言う種族で、彼女はユージーンが父を殺したからと、ガジュマ全てを嫌ってるんですね。
倒れた彼女をミナールへと連れて言って医者に頼んで、けれどバルカ行きの船は出て居なくて。
宿屋に戻りアニーのところに行くと、アニーを看病してくれた医者の助手のミーシャがガジュマだと言うだけでアニーは拒絶します。
ミーシャも王の崩御の際フォルス能力が発現して暴走して、その為親にも拒絶されて……そんな過去があったためミーシャはアニーの言葉で暴走してしまいます。
それを止めて、ミナールからバルカには行けないので別の町から行くことにして移動しようとするとアニーが仲間になります。
ただこの先も彼女のガジュマ嫌いな言動のせいで、色々あったりします。
この後ペトナジャンカと言うところで、やはりフォルスを暴走させているティトレイが仲間になるんですが。
彼が旅を進めて行くととある試練の時に言うんですよね。
殺したのがヒューマだったら、ヒューマ全てを恨むのかと言うのが本当にね。
ガジュマだったから、ガジュマ全てを嫌うんじゃないかという彼の意見は確かなんでしょうね。
彼は、身内をガジュマに殺されるという幻影を見せられて、憎しみでいっぱいになりながら、それでもそう言った人ですから。
アニーがガジュマを憎んでるため微妙にな空気になることが多い中、彼の明るさにはホント癒されましたね。
ヴェイグも、クレアクレアと連呼してて、他は全く関係ないというか見えてない感じだからね。
最後はまともま主人公になりましたが、もうね。

でまあ、カレギアの王女であるアガーテはガジュマなんですが。
彼女は、ビューまであるミルハウストが好きで、けれど彼が「違い過ぎる」と言ったのを自分がガジュマでミルハウストがヒューマだからだと思い、ヒューマの体を手に入れる事を望む訳です。
これが、全ての元凶ですね。
で、カレギア中からヒューマの娘たちが攫われてきて、クレアが最終的に選ばれる訳です。
クレアとアガーテの心が入れ替わってしまうんですね。
そしてその儀式の時に呼び出したモノが、互いの種族を憎む思念をばらまいてしまい、ユージーンもその思念にやられてヒューマを殺せという憎しみに囚われて。
そして、クレア(本当はアガーテですが)を助けたにも関わらずもう一度主人公は旅に出る訳です。
その過程で憎しみ合うヒューマとガジュマをあちこちで見せられて、とある町でアガーテが処刑されそうになってる場面に遭遇する。
アガーテ、中身はクレアですが。
彼女がその時皆に語りかけた言葉が、恐らくこのリバースのテーマなんでしょうね。
で、外見はアガーテでもクレアなんだとヴェイグが気付いて助けて。
色々思いながら、思念を浄化する為に旅を続けるわけです。
聖獣の力を借りるために皆がそれぞれ試練に挑む訳ですが。
此処で色んな真相が分かったりもしますね。
マオの正体とか、あとガジュマとヒューマのハーフで、ハーフであることを憎んでいたヒルダの事とか。
ヒルダ関連は、もう泣かされましたよ!
テイルズはどうもハーフの扱いが酷いのが多いですね。
エルフと人のハーフとかも過去作で迫害されてたもんな。
そしてこの試練で、ユージーンがアニーの父親を殺した真相も明らかになります。
アニーはガジュマ嫌いじゃなくなる訳ですがホント此処までは色々あったよ、と思いましたよ。

で、聖獣の力を得て思念を浄化して、それでもガジュマとヒューマの対立はなくならなくて。
聖獣王を復活させる為に行くわけです。
色々邪魔も入りますが、復活させて、でももう聖獣王でもどうにもならない状態になっていて、ユリスという元凶を倒す為に行くわけです。
テイルズはいつもラスボスは変態しますが、ユリスは変態しません。
でも、レベル59で苦戦するほど強いですが。

ユリスを倒すとエンディングです。
アガーテとクレアは元に戻ってそして――。
アガーテは月のフォルスを使い、命を落としてしまうんですよね。
これには吃驚しました。
彼女はクレアと入れ替わっている間に色々経験して、自分がしたことの結果も見て、女王らしく成長していくんですよ。
今の彼女になら、そう思える女王に最後にはなるのに……そこで終わりだなんて!
もう予想外だったのでかなりの衝撃でしたね。

ゲームとしては、戦闘システムがかなり特殊で慣れるまでが大変でした。
三ラインの上に敵味方が居て、ライン移動しながら戦うので、見てる分には動きがあってかなり爽快です。
でも最初は移動が上手くいかないし、しかも明確な回復魔法がないんですね、リバースは。
陣術とうもので、その陣の中に入ってる間HPが徐々に回復するのはあるんですが。
この陣があまり大きくないんですよ。
他のテイルズのリザレクションくらい大きければいいんですが、そうじゃないので、戦闘中留まってられないから後方で術主体で戦うキャラじゃない限り結構難しい。
ただ、敵を撃破すると大幅にHPが回復されるし、通常攻撃でも術を使ってもHP回復されるので。
あとはフォルスキューブのヒールをつけておくと、回復するかな。
でもボス線は、アイテムにかなり頼る事になりますけどね。

戦闘不能復活もこの陣術なので、これがね。
アニー誰も居ないところに陣を張ってくれるので、違う! と叫びたくなります。
あとは、今回オートにしてある仲間も、術はセットしないと使ってくれないんですよ。
で、リカバーのような異常状態をこれ一つで回復してくれるという術がないので、味方が異常状態になったらそれを見て一々メニュー開いてセットしなおさなきゃならない。
異常状態を防ぐ装飾品も、全ての異常状態を防ぐってのがないから……面倒です。
リバースは、アニーを操作するのが一番いいような気がする。
そうじゃないとアニーとんでもないところに陣を張ってくれるんで。
ただ、ヴェイグは一騎打ちがあるんで、操作に慣れておかないとキツイかもなあ。

テーマが重いのと戦闘システムが独特な為、駄目って人は駄目かもしれない。
お勧め! と誰にでも勧められるものではないなという印象のゲームですね。
私はそれなりに楽しめましたけどね。

ヴェイグのクレア連呼は本当にウザいけど。

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