雪月花

主人公クレスの居る村が襲われて両親や友人チェスターの妹等が亡くなります。
クレスが両親から貰ったモノが村が狙われた原因ですが。
過去に封印したダオスが人を操ってやらせたのだと、物語を勧めると分かります。
で、村を襲った犯人を突き止めるのが目的だったのが、ダオスを倒すことが目的へと変わっていく。

ダオスを倒すには魔法が必要なんですが、現代には魔法がないんです。
過去にはあったらしいんですが、なくなってしまってるんですね。
魔法じゃないとダオスには傷一つ付けられない為、クレスの両親は仲間になるミントの母親等と一緒にダオスを封印したんです。
で、魔法を求めて過去へと行くんですが。
過去に行ったり逃げたダオスを追って未来へと行ったりしながら物語は進んでいきます。

ただ、物語りが進むにつれて、可笑しいなと思うんですよね。
途中で仲間になったハーフエルフのアーチェも言うんですが、ダオスはあちこちの村を破壊したりしてるのは確かなんですが、何と言うか、全ての村や町を破壊してる訳じゃないんですよ。
調べていくと、世界樹が生み出しているというマナを吸い上げ強力な兵器にしていたりとか、そういう研究をしていたりとかする町や村だけが襲われてる。
可笑しいなとプレイヤーも途中で気付くとは思うんです。
感の良い人ならもしかしてとか思うかもしれない。
マナを消費させないためかなという想像は出来ても、じゃあなんでそれが必要なのかまではわからない。

マナを消費しすぎて世界樹が枯れそうになってたのは確かなんです。
現に、クレス達の時代では世界樹が枯れてしまってマナがなくなって、だから魔法もなくなってしまってるんですが。
それに気付いて過去で世界樹を救うのでその後現代でも世界樹は残ってる事になりますが。
世界樹が枯れるのを防ぐのが目的だとしても、じゃあなんで？　なんですよね。
ダオスは何のためにマナを消費させないようにしてるのか。
自分が生き残るため、とも考えにくい。
肝心な事が分からないまま、何だか釈然としない思いを抱えてそれでもあちこちの村を破壊するダオスを倒す為に追うわけです。

そうそう、途中で仲間になるクラースは精霊と契約して魔法を使えるようになるんですが。
ストーリーに関係ないところで精霊が居るダンジョンがあるんですが。
これが！　凄い難関なんですよ！
兎に角長い、強い！　何度全滅しそうになったか。
いや、全滅もした。
もう、やめようかと思いつつ頑張りましたが、あれは大変だった。
お陰で最後のダオス戦はそれ程大変だと思わなくなりましたよ。
ダオスとは途中でも戦うんですが、ストーリー半ばで戦った時の方が大変だった気がするなあ。

話を戻しますが。
で、ダオスを倒してラスト……。
別の世界、世界樹が枯れて滅んでしまった世界の王様だったんですよね、ダオスは。
自分の世界を復活させるために世界樹の種だったかな、それが欲しかったらしいんですよ。
で、自分の世界をもう一度……なんですよね。
だから、世界樹を枯らす訳にはいかなかった。
マナを大量に吸い上げて、世界樹は枯れそうになってた。
だからそういう兵器を作った国や、マナを大量消費するような研究をしている町なんかは滅ぼされたんですね。
そういう研究をしてたりしないところには手を出してないんですよ。
クレスたちも途中から世界樹を救うために動いてたから、目的は一緒だったんですよね。
だから話し合えば分かりあえたのに、戦わないですんだかもしれないのに！
そんな後味の悪さを、ラスボス戦後に味わいました。
ホントやり切れなかった。

お陰でダオスは忘れられない敵になりましたね。
クリアした♪　という喜びより落ち込みの方が凄かったゲームはこれが初めてです。
でも良いゲームですよ♪