ユズ@DEVIL SURVIVOR OVER CLOCK
- Jun 26, 2013
- Posted by 紅希
- Category : RPG アトラス DEVIL SURVIVOR DEVIL SURVIVOR OVER CLOCK ユズ
評価:★★☆☆☆
ユズ -谷川 柚子-(CV:川澄綾子):
17歳。高校二年生。主人公の幼馴染。
アツロウにはソデコと呼ばれている(柚と袖の漢字が似ているため)。
マイナーロック歌手、ハル -春沢 芳野-(CV:皆川純子)の大ファン。
本作のヒロイン。主人公に密かに好意を寄せている。
封鎖から脱出することだけを願い続け、最終決断でも「逃げる」選択をした。
結果、かなりの事態を引き起こす事になる。
以下ネタバレありのため、続きから。
両親が離婚して、母親と二人で暮らしているようです。
そのせいなのか、結構精神的に不安定な感じを受けましたね。
カイドーに突っかかったかと思えば、封鎖から出られないかもという不安でアツロウや主人公に当たったりします。
最初から最後まで、封鎖から出ると「逃げる」と言い続けてましたね。
結果、逃げる訳ですが。
まあ、この封鎖が何の為に行われているか、どれ程の覚悟で行われているか。
そんな情報を、主人公達は持っている訳です。
その上で、「逃げる」選択をしたらどうなるか、明確に分からなくても、何となくなら分かると思うんですけどね。
彼女の意見に従い逃げた結果は、最悪でした。
まあ、そうだよな、とは思いましたが。
当然ですが、誰かが外に出れば、他の「悪魔使い」達も外に出る訳です。
そして封鎖は、悪魔と悪魔使いを外に出さない為に行われていた訳ですから。
悪魔や悪魔使いを外に出す切っ掛けを作ってしまった以上どうなるかなんて、少し考えれば分かるかと。
追われ、家族を人質に取られ――逃げ続ける事も不可能になり、封鎖の中に戻る訳です。
そして、元凶である翔門会の教祖を政府へと引き渡す事を条件に、家族を解放してもらう事になります。
神に見捨てられ、結果自分達で悪魔を消す事になりますね。
ユズルートは二つあり、結界強化が上手くいけば、今いる悪魔だけを消せばいいんですが、結界強化失敗すると、主人公達はこの先ずっと、悪魔と戦い続ける事になります。
神には見捨てられてますから、自分達でどうにかするしかありません。
封鎖の外に悪魔と悪魔使いを出すことになり、主人公達の家族を人質に取られ。
そんな事態を引き起こしたユズは、最後まで「自分のせい」だとは言いませんでした。
それがどうにも、納得いかなかった。
「私たちのせい」と言ってましたね。
ユズ以外のキャラが「私たちのせい」というのならいいんです。
でも、この提案をしたのはユズなんですよね。
選んだのは主人公ですが、提案をしたのはユズです。
だからユズだけは「私のせい」と言わないといけないんですよね。
恐らく、彼女は「一般の人」の象徴なんだろうとは思いますが、この状況下でずっと「逃げる」と言い続けられるのは正直ムカついた。
自分だけしか見えてないんだなあという印象でしたね。
彼女が戦う力を持ってないなら、いいんですけどね。
巻き込まれたというなら皆一緒ですし、ね。
これなら偽善でもなんでもまだ、周りの人の事を思える方がいいなと思ってしまいましたからね。
結界強化失敗エンドなんてもう、ね。
ずっと戦い続ける運命を主人公達に背負わせてしまうんですから。
ミドリ-小牧 翠-(CV:伊瀬 茉莉也)と対照的に描かれている感じでしょうか。
ミドリは、ヒーローに憧れていて、悪魔を手に入れてからは、人助けをするのはいいんだけど、悪魔をみせつけるような感じで戦い、反感を買うという状況で、彼女もかなりウザいと思ったんですが。
ユズのルートをプレイした後は、ミドリの方がいいかもなあと思ってしまうくらいには、色々後味の悪いエンディングだった。
このルートで翔門会教祖の本当の目的を知ることが出来ます。
彼は、神から独立って言えばいいんですかね。
神から独立しない限り、今回の神の試練を乗り越えたとしてもまたいずれ神の試練がやってくる。
だから、悪魔に頼り神を倒そうとしたんですね。
そうすることで、神と手を切り、神の試練そのものを失くそうとしていた。
このルートをプレイしないと、教祖はただの狂信者にしか見えませんが。
彼は彼なりに本気で人類を救おうと考えていた訳です。
しかも、この事態を引き起こした事の罪のは自覚していて、主人公達が取り押さえるまでもなく、自ら政府へと出頭します。
それが「大人としての責任」だと言ってましたね。
自分の思い描いていた結果とは違うが、神に見捨てられた事により神から独立出来たのだからそれでいい、と言う彼の覚悟って言うんですかね、それが良く分かりました。
まさかメインヒロインのルートが最悪なルートだとは思いませんでしたよ。
吃驚しました。