閃の軌跡
ハード:PSVITA
評価:★★★☆☆
ストーリー:
公式サイトより転載↓
──《エレボニア帝国》。
ゼムリア大陸西部において最大規模を誇るこの旧き大国では近年、2つの勢力が台頭し、国内における緊張が高まりつつあった。
一つは《貴族派》──
「四大名門」と呼ばれる大貴族を中心とし、その莫大な財力によって地方軍を維持し、自分たちの既得権益を守らんとする伝統的な保守勢力。
もう一つは《革新派》──
平民出身の「鉄血宰相」を中心とし、巨大な帝都や併合した属州からの税収によって軍拡を推し進め、大貴族の既得権益を奪わんとする新興勢力。
両者の立場はどこまでも相容れず、その対立は水面下で深刻化し、皇帝の仲裁も空しく、帝国各地で暗闘が繰り広げられるようになっていた──。
そして、それは帝都近郊にある伝統的な士官学校でも同じだった。
──《トールズ士官学院》。
帝国中興の祖「ドライケルス大帝」によって創設され、身分に囚われない人材育成を目指してきたこの士官学校においても、貴族派の理事と革新派の理事が対立を深め、生徒たちに影響を与えていた。
あらゆる面で優遇され、また実力も兼ね備えた白い制服の貴族生徒たち。優秀ながらも下に見られ、理不尽感を抱き続ける緑の制服の平民生徒たち。
制服の色や学生寮が違うことも相まって、両者は事あるごとに反発しあい、学業成績や武術訓練、クラブ活動などでも火花を散らし合うのだった。
そんな中、地方貴族の息子、リィン・シュバルツァーはトールズ士官学院への入学を果たし、帝都近郊の街トリスタを訪れる。
季節は春──白いライノの花が舞い散る中、リィンは気付く。
自分の着た制服が、貴族生徒や平民生徒の制服の色と違うことを。
少数ではあるが、同じ「深紅の制服」を着た生徒たちがいることを。
そして学院の鐘が鳴り、始まる入学式──
偉丈夫の学院長の堂々たる挨拶が終わり、若き女性教官が壇上に立つ。
「赤い制服の子たちは集まりなさい」
「これから特別オリエンテーリングを始めるわ」
それが──波乱に満ちたリィンたち《VII組》の学院生活の幕開けだった。
↑公式サイトより転載 ここまで
システム:
公式サイトで修正パッチVer.1.01が公開されていますので、必ずパッチを当ててからプレイして下さい。
VITA版はパッチを当てないと、あり得ないくらいにロード時間が長いです。
はっきり言って、製品として売ってはいけないレベルのロードの長さです。
ファルコムさん、ちゃんとテストプレイした? というのが、パッチが公開される前にプレイした私の感想です。
本当に酷いです。
ファルコムのゲームは好きですが、全く擁護出来ないレベルの酷さです。
こんなにロード時間が長いゲームは初めてです。
パッチを当てると多少はロード時間長くなりますが、それでも長いですね……。
軌跡シリーズは、クエストがある関係上、建物への出入りも多いんですが、その度にロードでかなりの時間待たされることになります。
パッチ当てても、長い、と思うので、パッチ当てる前がどのくらい酷かったか……。
それ以外のシステムは問題ないんですが。
戦闘始まる前なんて、フリーズしたかと思う感じで止まったままになったりするしね……。
ロードの長さ以外は、システム面では全く問題はありません。
戦闘:
戦闘は四人で、サポート二人が基本です。
オーブメントはARCUS(アークス)です。
今回は、戦術リンクというのがあります。
戦闘に参加してる仲間一人と、リンクで繋ぐことにより、攻撃で相手の体勢を崩すとリンクで繋いでる相手が追撃してくれます。
ストーリーが進むと、ラッシュ、バーストという機能が使えるようになります。
ラッシュは、リンクを繋いでる相手と共に攻撃するもので、バーストは戦闘に参加している全員で、一斉攻撃をするというものですね。
どちらも、攻撃によって相手の体勢を崩すことで発生します。
戦術リンクは、リンクレベルというのがあり、それが上がることにより、リンクしてる相手も主人公も出来る事が増えて行きます。
続きからはネタバレあり、です。
登場人物:
リィン・シュバルツァー(CV:内山昴輝):
-年齢:17歳 使用武器:太刀-
本作の主人公。帝国北部の地方貴族、シュバルツァー男爵家の養子。
養父に拾われる前の記憶はない模様。
胸にあざがあり、物語の途中、それを押さえる場面が何度か出てきます。
秘めた力があり、それを解放すると、髪が白くなり、HPも攻撃力も増える。
その獣じみた(本人談)力を抑える為に、八葉一刀流を学んだが、初伝を授かるに留まっている。
起動者、らしく、物語の最後で旧校舎から発見された、ロボットのようなモノに乗る。
ただし起動者は主人公以外にも居る模様。物語中は、主人公以外もう一人出てきます。
アリサ・ラインフォルト(CV:堀江由衣):
-年齢:17歳 使用武器:導力弓-
帝国最大の重工業メーカー、ラインフォルトグループの令嬢。
グループの会長である母親に反発し、自立する為に士官学校に入る。
Ⅶ組の仲間と関わるうちに、母親と和解とまではいかないが、卒業までに自分なりの道を示すと母親に言えるまでには成長する。
エリオット・クレイグ(CV:白石涼子):
-年齢16歳 使用武器:導力杖-
帝国軍きっての猛将、「赤毛のクレイグ」の息子。
ピアノやバイオリンといった音楽を好み、音楽院への入学を志望していたが、父親の反対を受け士官学院へ。
士官学院入学後も、音楽への未練があったが、最終的には士官学院へ入学して良かったと言えるようになる。
ラウラ・S・アルゼイド(CV:伊瀬茉莉也):
-年齢17歳 使用武器:両手剣-
ヴァンダール家と双璧をなす武門、アルゼイド子爵の息女。
真っ直ぐな性格で、自身の中の正義故に、フィーの出自を知り、受け入れられずぎくしゃくするが、答えを見つけ仲直りする。
剣の実力はかなり高く、新入生の中では頭一つ抜けている。
マキアス・レーグニッツ(CV:佐藤拓也):
-年齢17歳 使用武器:ショットガン-
革新派レーグニッツ帝都知事の息子。
とある事情から貴族を良く思っておらず、公然と貴族批判をする。
大貴族出身のユーシスとは初対面から衝突し、クラスの雰囲気を悪化させる。
最終的には貴族を良く思わなくなったとある事情に折り合いをつけ、それなりにユーシスとも上手くやっていく。
ユーシス・アルバレア(CV:立花慎之介):
-年齢17歳 使用武器:騎士剣-
四大名門・アルバレア公爵家の次男。
マキアスとは初対面から衝突するが、余裕の態度は崩さない。
とある理由から父親とは折り合いが悪く、剣も兄から教わっている。
エマ・ミルスティン(CV:早見沙織):
-年齢17歳 使用武器:導力杖-
帝国辺境出身、トップの成績で入学した奨学生。
不思議な力があるらしく、導き手らしい。
起動者であるリィンを導くのが役目らしいが、何故導くのかなどの目的は分かっていない。
喋る猫(終盤まではエマとしか喋らない)セリーヌ(CV:相沢舞)が彼女のお目付け役らしい。
空の軌跡3rdにも出てきたとあるキャラの妹。
フィー・クラウゼル(CV:金元寿子):
-年齢15歳 使用武器:双銃剣-
序盤は彼女が士官学校に入学する前の経歴は一切不明。
元傭兵。「西風の旅団」の元団員。
「西風の旅団」の団長に拾われ、10歳で戦場に立つ。
団長が亡くなり、一人取り残され途方に暮れていたところ、サラ(Ⅶ組の教官)に士官学校へ連れてこられたらしい。
ガイウス・ウォーゼル(CV:細谷佳正):
-年齢17歳 使用武器:十字槍-
帝国北東の異郷の地、「ノルド高原」の出身。
とある帝国将校の推薦で、士官学校へ入学する。
平和で穏やかな故郷、ノルドを守る為に、士官学校へと入ったらしい。
ノルドの直ぐ傍には共和国の前線基地があり、ノルドにも帝国軍が詰めている。
実際に物語の最中に、とある事が切っ掛けで戦争が起こりそうになる。
サラ・バレスタイン(CV:豊口めぐみ)
-特化クラスⅦ組指導教官・担任-
元A級遊撃士。
2年前の出来事で帝国内のギルドはほぼ閉鎖し、職を失う。
士官学校の校長、ヴァンダイク校長(CV:堀井真吾)の勧めで、士官学校に新設された特化クラスⅦ組の担任になる。
実力は申し分ないが、生活態度に問題あり。その為、軍人のナイトハルト(CV:松原大典)とはあまり合わない模様。
クロウ・アームブラスト(CV:櫻井孝宏):
-年齢19歳 使用武器:二丁拳銃-
学院の2年生で、平民クラスⅤ組の男子生徒。
とある理由で特化クラスⅦ組に期間限定で編入してくる。
ミリアム・オライオン(CV:小岩井ことり):
-年齢13歳 使用武器:アガートラム-
アガートラムという銀色の異形の傀儡を操る少女。
リィン達とは、実習先で何度か遭遇し、一時的に味方になることも。
実は、「アイアンブリード(鉄血の子供達)」の一人で情報局に所属している。
鉄血宰相の指示で、Ⅶ組へ途中入学してくる。
まだ登場人物は居るんですが、多いのでメインのキャラのみにします。
オリヴァルト皇子は出てきますよ。
ここからは感想です。
閃の軌跡の時間軸は、碧の軌跡と一緒ですね。
物語中に、通商会議があったり、クロスベル独立宣言があったりします。
特化クラスⅦ組は、オリヴァルト皇子の案で出来たモノのようです。
貴族派でもなく、革新派でもない、第三の勢力。
そうなるようにという思いがあったのかな、と思いますね。
旧い貴族支配の体制に穴を開けようとする鉄血宰相と、どうにか旧い貴族支配の体制を守りたい貴族派。
そこに、「帝国解放戦線」というテロリストも絡んできて、帝国は激動の時代へと向かっていきます。
そんな中、Ⅶ組の生徒達は、実習で帝国の各地を回り、帝国の現状を目の当たりにしていく。
時には彼らにとって辛い現実を突きつけられることも。
帝国の現状を知り、現実を知り、彼等は成長していきます。
それぞれ抱えていたものと向き合い、折り合いをつけ、彼らの絆は確かなものになっていく。
Ⅶ組の皆誰もが、士官学校に入学して、Ⅶ組の皆に会えて良かったと言えるくらいには。
実習先で何度か会った「帝国解放戦線」。
そのリーダーの「C」は仮面をつけていて、正体は終盤まで分かりません。
途中で、あれ? と思う行動をするキャラがいるので、そこで正体が分かるかな? とは思いますが。
彼等と何度も戦って、とある場所で彼等の乗った飛空艇が撃ち落され、全員死亡したと思われていたんですが。
最後に彼等は現れます。
鉄血宰相は撃たれ、「C」の正体が明らかになり。
彼等が作った人形兵器に帝国正規軍は歯が立たず、士官学校も襲撃され――。
旧校舎から発見された人形兵器は起動者であるリィンによって動きだし、リィンがそれに乗り、戦う訳ですが。
勝って終わり! かと思ったら……ねえ。
まさか、リィンのみ戦線離脱して終わり、とは。
リィンはどこに行ったのかも分かんないんですよね。
まあ、軌跡シリーズは、前後編になるというのは前作等をプレイした方はご存じかと思いますが。
今作は、終わりが始まりでした。
終わったと思ったら、これから始まります! な状態でしたね。
これだけ長い時間かけて、序章だったのか! と思いましたね。
なのでこれからプレイされる方は、続編が出てからの方が良いかも。
本当に何も終わらないまま、というか、何も解決しないまま、次作へってなってますから。
そして、結社も動きだしてます。
幻焔計画。という言葉が、蒼の深淵の口から出ましたから。
蒼の深淵。3rdに出たと思うんですが、今作彼女は別の名前で登場します。
まあ、本来の歌姫の名前でも出るんですが。
私は声で直ぐ分かりましたね。別名義の声を先に聞いて、歌姫の声を聞いたら、ああ! となりました。
士官学校特化クラスⅦ組の生徒達の成長物語、な感じなんですよ、今作は。
彼等が成長しないと、激動の時代に対応出来ないから、なんでしょうね。
だから、感想書き難いんですよね。
ストーリーはまあいいんですが、今作はシステム面が上に書いたように酷いので、評価も低くなってます。
まあ、前後編なストーリーは後編までやってみないと、評価出来ないってのもあるんですけどね。
あとは、相変わらず音楽はいいです。グラフィックはVITAとしては良いとは言えない、普通、かな。
VITAはかなり画質がいいんで、そこはもうちょっと頑張ろうかって感じかな。
音楽も、確かに良いんですが、何というか、これ、というのはないなあ。
全体的にいいんですが、とびぬけていいのがない、という印象ですね。
クリア後の引き継ぎは、二周、三周とするごとに、ポイントが増えていく仕組みみたいですね。
なので、周回プレイすると、引き継げるものが増えると言う事です。
人物ノートが周回プレイしないと埋まらないので、全部埋めたいと言う方は周回プレイ必須かと。
私は料理も埋まらなかったです。
二周目は直ぐにやる予定はないですね。
他にもゲームがあるので、そっちを先にやりたいと思います!