明治東京恋伽@森鴎外
評価:★★★☆☆
森鴎外(CV:浪川大輔):
公式より転載↓
職業:小説家/軍医/官僚
小説家で医者で官僚なスーパーエリート。
大学の医学部(現・東京大学医学部)に実年齢より2歳多く偽り、11歳で入学し首席卒業。
ただし、時代の最先端を行き過ぎており、少し人とずれているところがある。
公式より転載↑ ここまで
以下ネタバレありのため、続きから
森鴎外というと「舞姫」ですね。
ただ、彼は幼少期に……という話もあるので、一体そんな人物を乙女ゲームの攻略キャラにするってどうなるんだろうな、と思ったんですが。
まあ、暗い感じにならなくて良かった、うん。
主人公は女子高生で、チャーリーという奇術師により、明治の時代へと飛ばされてしまったという設定です。
現代では普通の女子高生ですが、明治の時代へと飛ばされた後は、魂依(たまより)という物の怪などが見えるようになったらしいですね。
物の怪や化ノ神(ばけのかみ)というものが居る世界らしいです、このゲームの明治は。
化ノ神ってのは、優れた絵や小説から登場人物が実体化して抜け出してしまうというものらしい。
鴎外のルートでは舞姫の登場人物「エリス」が化ノ神になりますね。
あと春草の絵の黒猫も。
このゲームの森鴎外を一言で表すなら、変人です。
うん、かなり変わった人だった。
つかみどころのない人、だったね。
主人公は女子高生だからってのもあるんだろうけど、鴎外は大人で、完全にからかわれてるというか、うん、そんな感じ。
常に余裕の態度を崩さないしね。
偽の婚約者という立場に主人公はなるので、甘い言葉をさらりと言ってくれるんですが。
恥ずかしがる主人公を見て楽しんでる節が見えるので、本気ではないんだろうなというか、女性慣れしてるなって感じでしたね。
まあ同居してる春草にも、鴎外さんは手が早いからとか言われたので、そうなんだろう。
そんな余裕の態度の鴎外ですが、その余裕が崩れる場面ってのがある訳です。
そこでやっと、主人公は鴎外の気持ちが分かるんですが。
それまでは、エリスという鴎外の元恋人の話が出てきたりとか、主人公は主人公でいずれ元の世界に帰らなければならないからと自制してるし、だから主人公自身が自分の気持ちに気付くのも遅いんですよね。
主人公自身自分の気持ちに気付いた後も、鴎外の告白に明確に答える事はしないんですよね。
鴎外も鴎外で、大人だからなのかなんなのか、逃げ道を用意してくれるもんだから、ね。
このゲーム中の鴎外と主人公の年の差がどのくらいなのか分からないんですが。
鴎外のそういう態度のせいもあって、結構年の差があるように見えましたね。
春草が主人公をモデルの絵を描くと言う場面があるんですが、鴎外が帰ってきてその場面に出くわして。
その時の鴎外の態度はちょっと大人げなかったですね。
ゲームをプレイしているプレイヤーから見ると、この少し前くらいから、鴎外は主人公が好きなの? と分かるんですが、主人公は分からないんだよなあ。
これだけあからさまな態度を取れば普通分かるだろとか思ったけど。
それまでの余裕な態度がいけないんですかね。
常に余裕な態度で主人公をからかってたからね。
まあ主人公はずっと帰らなきゃとか思ってたせいもあるんだろうけどね。
基本的には穏やかで優しいです。
口調も声も、穏やかで優しいです、が、命令口調が多いですね。
○○しなさい、という感じですが。
どうやら主人公をいじめるのが好き、らしいし、プロフィールの特技の欄が「躾」だったりするので、Sなんだろうな。
紳士的なSって感じですかね。
途中どういう台詞だったか忘れたけれど、ちょっとブラックな感じの声になった場面があって、え? 堕ちるの? このキャラ、と思ってしまった。中の人的に、ね(苦笑)
まああるエンドでも、もう逃げられないよ、とか言うので、うーん、なんだろうな。
相当追い詰めると、堕ちそうというか、病みそうな雰囲気はある。
大人で包容力もあって、許容範囲も広いんで、そう簡単にはそういう事はないだろうけどね。
常に主人公より上に居る感じでしたね、鴎外は。
いや、うん。こういう大人なキャラは基本的に好きなんだが。
なんだろうな、変わってるんだよ、鴎外はホント。
あとやっぱりS属性のキャラとの相性は悪いのかも、私(苦笑)
嫌いなキャラではないが、凄く好きというキャラでもないです。
鴎外は、行き成りテンション高くなったりするので、ギャグっぽい場面も多かったですね。
あと、好物が饅頭茶漬けって……えーと、食べたくないです。
食べさせられる春草が可愛そうです。
絶対おいしくないって、それは!
因みに、ご飯の上に葬式まんじゅうを四分の一のせて、煎茶を掛けるという食べ物らしいですよ。
語尾が○○なのだよ、とか言う感じなので、言い難そうだなと思ってしまいました。
更に、ロミオとジュリエットを英語で朗読する場面もあったりするので、大変そうだなあと思いましたよ。
ああそうそう!
途中、キャラの周りに行き成りきらきらしたものが出るんですが、そうするとダミーヘッドマイク収録の音声になります。
私ゲームするときは乙女ゲームに限らず、イヤホンなんですよ。
夜にゲームすることが多いんで、近所迷惑になりますからね(苦笑)
なのでもう!
耳元で喋らないで! 囁かないで! な状態でした。
何となくくすぐったいんだよねえ、あれ。
ダミーヘッドマイクの音声は、何か所かありましたね。
いやあ、ゲームでダミーヘッドマイクの音声って、初めてでしたよ。吃驚した。
ゲーム自体はそんなに長くないです。割とさくっと終わります。
でも、そんなに短いと言う感じはなかったですね。
シナリオは割と好きですよ。凄くいいという訳ではないですが、中々面白かったです。
ただ、CGが、ね。
その辺は総評で書きますね。
エンドは三種類。
[現代一人帰還エンド]
現代に一人で帰るエンドです。
最後にと鴎外に挨拶行くんですが、そういう場面はやっぱり切ないよね。
お互いに想い合ってる状態で(主人公は明確に自分の想いを伝えてないですが)離れなきゃならないってのは。
切ない台詞はありますが、それでも最後には大人な態度で送り出してくれますね、鴎外は。
[現代お持ち帰りエンド]
いや、このエンドをどう書けば良かったのか分からないので、一応お持ち帰りとしてみましたが。
二人で現代に帰るエンドですね。
「舞姫」は執筆後みたいですね。
ただね、一つ気になることがあるんですよ。
主人公の家は骨董品屋をやってるらしいんですが、そこに来た鴎外と主人公がいちゃついてる場面があるんですね。
その、ね?
女子高生の娘が年の離れた男性を恋人として紹介した場合、親は心配しないのか?
なんか堂々といちゃついてたけど……。
鴎外の事をどう説明したんだろうね? 名前は?
まさか、森鴎外と言う訳はいかないよね。
……だたの怪しい人だよね、主人公の親からしたら。
それが凄く気になった。
この後おまけで「フリートーク」が開かれてたんだけど、多分エンド三つ見ると開くんだと思います。
[明治残留エンド]
これが一番問題なくハッピーエンドなのかな、と思います。
まあ現代に親や友達がいると言う点では、完全なハッピーエンドとは言えないかもだけど。
クレジットの後、二人がそろそろ結婚する、という話になってましたね。
春草はアメリカに行くそうです。
このエンドの後、アフター1が開いてました。
アフター1では、鴎外の元を友人が訪ねて来て、最初主人公の事を若い愛人だと思ったという話を主人公が立ち聞きしてしまい落ち込むというような話でしたね。
まあ、年の差もあるし、鴎外の家は一応名家なので、名家の令嬢っぽくない主人公が奥さんだとは思わなかったんでしょう。
落ち込んでる主人公を鴎外が上手い事言いくるめると言えばいいのかな、そんな感じのエンドでしたよ。
春草が居ないので、二人きりなんですよね。
何というか、鴎外って恋人という関係になる前から、主人公をからかってたからか、やたらスキンシップの多いキャラなんですよ。
なので、何というか、凄く甘いという感じじゃあなかったなあ。
甘かったけどね(笑)慣れって怖いよね、うん。
エンドを三つ見ても、アフターが一個開かないんですが、別のキャラを攻略しないと駄目なのかな?
その辺の条件は今の時点ではまだ分かりません。
とにかく、鴎外は変わったキャラだった。
紳士的なのにSだったりとか。
今まで見たことのない感じのキャラでしたね。中々面白かったです。
さて次は菱田春草に行こうかな。
上から順番に攻略していこうかなと思ってます。