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花咲くまにまに@総評

評価:★★★★☆

 

攻略対象キャラ:5名

谷和助(CV:鈴村健一)

白玖(CV:櫻井孝宏)

藤重宝良(CV:岡本信彦)

藤重辰義(CV:保志総一朗)

倉間楓(CV:浪川大輔):攻略制限あり。誰かのベストエンドを見ると、ルートが開きます。

 

システム:

既読スキップ:あり

ジャンプ機能:なし

オートプレイ:あり

バックログ:あり(台詞再生あり、巻き戻しなし)

クイックセーブ、ロード:あり(24個)

デフォルト名:あり(名字名前共に変換可能/源氏名は変換不可)

デフォルト名呼び:一部あり(源氏名のみ、デフォルト名呼び)

音声オン、オフ:各キャラごとにあり

好感度確認:なし(アイキャッチはあります)

CG鑑賞:あり

音楽鑑賞:あり

シーン再生:あり(シーン再生は、CG鑑賞の画面から出来ますが、かなり短いです)

ミニゲーム:あり(細かくは、この後に記載します)

 

セーブが24個と少し少な目かな、と思います。

シーン再生もかなり短いので、お気に入りのシーンの前でセーブしたいと言う方はいらっしゃるかと思いますが、24個しかないので、ちょっと大変かなとは思いますね。

あと、巻き戻し機能は欲しいなあ。

バックログで台詞再生だけは出来るんだけど、シーン巻き戻しが出来ないんですよね。

それと、好感度確認。

アイキャッチは出るんですよ、音と花で、けれど、今好感度がどのくらいなのかってのを確認するところがないんですよ。

まあ、選択肢もそれ程難しくはないからいいんですが。

あとは、デフォルト名、かな。

主人公の通常の名前にもデフォルト名はあるんですが、こちらは好きに変えられます。

私はまあ、デフォルト名でプレイするので、変えられても変えられなくてもいいんですが。

ただ、主人公は遊郭で働くことになるので、源氏名があるんですよ。

その源氏名は、変えることが出来ません。

そちらの名前は、キャラたちがデフォルト名で呼んでくれますよ。

ミニゲームは主人公のパラメータを上げる為に必要で、それ程回数は多くないです。

一部難しいミニゲームはありますが、ミニゲームを失敗しても、パラ上げは出来ますので、ミニゲーム苦手でも大丈夫です。

 

主人公パラメータ:

体力、知力、作法、技芸、魅力

 

主人公には上記5つのパラメータが設定されています。

稽古とミニゲームで上げる事が出来ます。

各キャラごとに、必要なパラメータが設定されてますので、攻略したいキャラに必要なパラメータだけ上げれば良くて、全部をMAXにまで上げる必要はありません。

全部のパラメータをMAXまで上げたからと言って特別何かがある訳でもありません。

パラメータのMAXは250です。

どのキャラにどのパラメータが必要なのかは、ここでは書きません。

まあでも、和助は特殊なので除外しますが、それ以外のキャラは、そのキャラに必要なパラメータを200以上に上げないとベストエンドにはいけません。

とは言え、難しくないです。1章の間に200まで上げられますよ。

ただ、二つパラメータが必要なキャラも居ますので、そのキャラに関しては1章のうちに200以上にはちょっと難しいかな。

1章の間に上げなきゃいけない訳ではないので、大丈夫です。

和助は、全パラメータ必要なんですよ。とは言え200以上はいりませんが。

120以上って方と150以上って方がいらっしゃるのでどっちが正しいのか良く分かりません。

 

稽古:

家事:主に体力up

手習い:主に知力up

躾け:主に作法up

稽古:主に技芸up

化粧:主に魅力up

 

大成功、成功、失敗とあります。

失敗さえしなければ(失敗した場合、クイックロードしてやり直せばOK)攻略に必要なパラを上げるのはそれ程大変ではないです。

 

ミニゲーム:

掃除:主人公を操作して、万珠屋の廊下を綺麗にするゲーム。体力が上がります。

貝合わせ:対になったハマグリを探すゲーム。知力が上がります。

特訓:手本の順番を記憶して、再現するゲーム。作法が上がります。

弾奏:音楽に合わせてボタンを押すゲーム。音ゲーです。技芸が上がります。

問答:登場人物のこと等様々な問題を回答するゲーム。全能力が上がります。

 

こちらも、大成功、成功、失敗とあります。

ミニゲームは一度クリアしたものに関しては、二度目からはゲームをしなくても結果を選ぶことが出来ます。ただし! 大成功してないゲームで大成功を選ぶことは出来ません。

この5つのミニゲームの中で、弾奏が本当に難しいです!

OP曲の音ゲーですから。私は一度も大成功してないです。何度も何度もやってやっと成功、でしたね。

失敗続きでしたよ、このゲームは!

まあただ、ミニゲームは失敗しても、稽古の方でパラ上げは充分ですので、大丈夫です。

 

ストーリー:

公式より転載↓

主人公、七緒は現代で暮らす普通の高校生。

ある日、七緒は近所の神社で開催されていた夏祭りに出掛けたことがきっかけで過去にタイムスリップしてしまう。

 

飛ばされた先は激動の時代といわれた江戸。

目を覚ますと見知らぬ土地、異様な風景。

現代とは明らかに違う江戸の町並みを目の前にした七緒はひどく動揺し、困惑する。

 

現代への戻り方も分からず途方に暮れて居た時、倉間と名乗る一人の青年に出会い手助けして貰う。最初は戸惑うも、江戸の町で行く当てもない七緒は倉間の好意に甘え、知り合いの見世だという”特遊郭「万珠屋」”へ身を寄せることとなる。

 

従来の遊郭とは違うその特別な見世で、七緒は少しずつ万珠屋の秘密やそこで働く人々の内情を知っていき、彼等との距離を縮めていくのだった。

 

――触れたいのに、触れられない

伝えたいのに、伝えられない

変えられない事実へのもどかしさ――

 

裏に隠れた「真実」と「志」。

運命という大きな輪廻の中で七緒は様々な想いに触れて成長していく。

公式より転載↑ここまで

お勧め攻略順:

白玖→藤重宝良→藤重辰義→谷和助→倉間楓

 

宝良と辰義は反対でもいいかも。

和助と倉間の攻略順はここがいいと思いますよ。

和助ルートの最後で、倉間の盛大なネタバレがありますので、あんまり序盤にやってしまうと、ねえ。

倉間はどちらにしろ攻略制限があって、二週目以降、誰かのベストエンドを見ない限り開きませんから。

 

総評:

主人公の心の変化がかなり丁寧に描かれています。

ここまで丁寧に描かれた作品は、珍しいなと思いました。

行き成り現代から江戸へと飛ばされて、最初は帰りたい一心で色々行動していく訳です。

でも、万珠屋で働く中で、そこに関わる人達に触れ、少しずつ少しずつ距離が縮まって行く中、主人公の心境にも変化が訪れていきます。

帰りたいから、その為の情報が得られる可能性が高いから、そんな風に思って働く事を決めたはずが、彼らの役に立ちたいから、支えになりたいからに変わっていく。

その過程が無理なく丁寧に描かれているところに、好感が持てました。

だからすんなりと物語に入って行けた。

正直あまり期待せずにかったゲームだったんですが、これは当たりでした。

本当に面白かったです。

 

どのキャラクターも好きですね。

サブキャラクターもいい感じでしたよ。

でも敢えてどのキャラが好きかと言うなら、うーん。

和助か倉間、だな。

和助みたいな王道なキャラは結構好きですね。本当にカッコいいです。

久々にこういう王道でカッコいいキャラを見たなという感じでした。

あと、倉間は色々ずるいです。

だってさ、自分を顧みずにひたすら主人公の為に行動するなんて、そんなキャラ気になるに決まってるじゃないですか!

どのキャラのルートでも主人公の為に力を使い果たし消えてくれちゃってさ。

ああいう、自分を顧みずに行動するキャラってのは、好きなんですよ、私。

自分を犠牲にするって言うのかな。そういうキャラは本当に好きで。

だからもう、気になるに決まってるんです。

それでも和助と倉間、どちらかを選べないのは、それだけ和助が良いキャラだったからなんですけどね。

次点で白玖、次が宝良。そして辰義はごめん。本当にごめん。

病んでるキャラがあまり得意じゃない事もあるんですが、どう考えても逆恨みなので、どうしても理解出来ませんでした。

改心した後の辰は好きですよ。

 

日本の歴史ものは本当に好きなんですが、この時代の話で倒幕側の話ってのは珍しいなと思いました。

しかも長州藩。

白玖が桂小五郎だと知った時、女装して逃げたりとかそういうエピソードあったな! と気付き、成程と思いました。

そして、和助が高杉晋作だと知った後、そういえば高杉晋作の別名に、谷和助に似たようなのなかったか? と思い出しまして、何で気付かなかったんだー! とちょっと悔しい思いもしましたね。

 

ゲームはかなりシナリオにボリュームがあり、一周に結構な時間が掛かります。

二周目以降スキップしても、結構時間掛かりますよ。

共通章もかなり長いので、個別ルートの入るまでに時間が掛かるのが嫌、という方にはお勧めは出来ません。

けれど、一つの物語として楽しみたい方には、お勧めですね。

ここ最近の中では一番当たり、でしたね、このゲームが。

音楽と背景もいいですよ、特に背景は、本当に綺麗です。

絵自体は、好みが分かれるかなとは思います。

システム面はちょっと気になる点はあるんですが、まあでも、許容範囲かな。

とにかく、面白かったです。

仕事が忙しい時期なのにも関わらず、久しぶりに寝不足になりながらプレイしたゲームでした。

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