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終焉@オーディンスフィアレイヴスラシル

評価:★★★★☆

 

■終焉

これまで辿ってきた5人の主人公の物語。

それぞれ終焉に向かう物語なんですが、それぞれの物語の中では終焉には辿り着きません。

終焉には5人の物語をすべて見ると入れます。

これまで一つの物語を読み終わると次の本が現れ新しい物語が読める、というように進んできましたが、そんな感じで終焉の物語に入ることが出来ます。

 

ネタバレありのため、続きから

5人それぞれの主人公に対するボスが出てきます。

どのボスにどの主人公で挑むかで、結末が変わってきます。

ここで思い出すのが、クロイツ先生の叙事詩の解釈、ですね。

叙事詩だけを見ていると何のことか分からないところが多いので、クロイツ先生の解釈を参考にした方が分かり易いかと。

そして、どの主人公をどのボスに挑ませるか。

正解すると、トゥルーエンドへといけます。

ただ、それぞれの主人公に関わりの深い相手と対することで、個別の物語が見れます。

その他にバッドエンドもありますので、終焉の物語は最低三周しないと、本当のトゥルーエンドは見れません。

全てのエンドを回収すると、アリスの部屋にプーカが現れ、本のかざりであるバレンタインコインと引き換えに、その後の物語の本を置いて行ってくれます。

それを読むと、その後のプーカ二人の物語がみれます。

 

個別の主人公の物語の中で一番印象に残るのはやはり、妖精女王のメルセデスでイングヴェイが秘術を使った末獣へと変じたものと対峙する物語ですかね。

叙事詩通りのボスに挑まないと、それぞれの主人公皆死んでしまうんですよ、ボス戦で。

でもメルセデスは、叙事詩通りのボスに挑んでも死んでしまうんですよね。

というか、彼女は死なないと叙事詩に書かれている事柄を回収出来ないので。

ここで生きてくるのが、妖精が死ぬ時の大地に返す真の名前、ですね。

彼女の真の名前が――、重要なんですよ。

あの場面は鳥肌立ったなあ。

まあ、そんなわけでトゥルーエンドでも唯一死んでしまうメルセデスですが、イングヴェイに挑んだ時もそうで、ただ、その時だけは、彼女は死ぬ前にイングヴェイに会えるんですよ。

イングヴェイに想いを告げて、死んでしまうんですが。それでも想いを告げることが出来るのはここだけですから。

そしてイングヴェイは自分の想いに気づいていながらもそれに応えることが出来ないことに嘆く訳です。

応えるには彼は色々背負いすぎてしまいましたからね。

でもそれが彼の終焉での役割なんだから、仕方ないんですけどね。

結局、イングヴェイがああなるのも、叙事詩の通りで、皆それぞれ終焉での役割があって、本当にその通りに進んでいくんですよね。

 

どのボスにどの主人公で挑むのが正解なのかは、ここでは書きません。

その代り、個別の物語を回収するための相手は書いてみましょうか。

ダーコーヴァの獣には、ベルベットとメルセデス。

冥府の王ガロンには、コルネリウス。

炎の王オニキスには、グウェンドリンとオズワルド。

ですね。

残りの二つのボスには、個別の物語が用意されてる相手はいません。

 

冥府の王ガロンですが、彼は元タイタニアの王で、タイタニアには王家だけに伝わる秘密があるんだそうで。

タイタニアの王は代々タイタニアの王家の者に殺されるらしいですね。

ガロンがそう言うんですが、それを考えるとコルネリウスは正解の相手のような気がするんですが、違うんですよね。

正解の相手が実はタイタニアの血筋なんですが、その辺りの事を知るのはボス戦後なんですけど、事実を知って少し救われた気分になったなあ、あれは。

まあ、実際はもう分からないんですが、多分そうなんだろうなと想像することは出来るので。

 

そして全部のエンドを回収すると見れる物語。

ベルベットは終焉の物語の最後でプーカになってしまうんですね。

その結末を見ると、コルネリウスがプーカになったのも良かったというか、必然だったというか。

ホントそういう所良く出来てますよね、この物語は。

プーカになったコルネリウスとベルベットが最後のバレンタインコイン(アリスが読んでいた本の飾り)を得て人間に戻るんですが、その時にはもう既に、グウェンドリンとかはいないんですよね。

数千年経ったと言ってた気がするので。

良くそれだけの年月掛けて集めたよねえ。

そして互いの想いも、それだけの年月良く変わらなかったなあと思いましたよ。

やっと人間に戻れたところで物語は終わります。

まあその後ちょっとした話がありますけどね。

 

正しいルートを辿ると、この世界は終焉を免れます。

というより一度滅んで復活すると言った感じなので、人間は二人以外残ってませんが。

そして5人の主人公のうち人間のまま残っているのが、グウェンドリンとオズワルドで、この二人が新しい世界の始まりの二人になる訳です。

コルネリウスとベルベットも生きてはいますが、この二人はプーカですからね。

本当にね、良くできた物語だなあと思います。その辺は総評で語りますが。

このゲームは出来るだけ自分で最後まで物語を見てほしいので、ネタバレ少な目で書きたいんですが、なかなか難しいですね。

まとまらない文章になりましたが、終焉はこんなところです。

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