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イース8-Lacrimosa of DANA-

評価:★★★★☆

 

システム:

イース7とセルセタの樹海のシステムを引き継いだ形になります。

戦闘はセルセタの樹海よりも爽快感がある気がします。

パーティーメンバーは三人。交代要員が三人、ですね。

斬撃、射撃、打撃といった武器の属性も引き継いでます。

それぞれ対応するキャラが二人ずついます。

敵の弱点属性で攻撃すると、ブレイクが発生し、敵の防御力がダウンしますので、大ダメージを与えられます。

敵の攻撃に対してタイミングよくLボタンを押すと攻撃を回避出来、しばらくの間無敵状態になります。

タイミングの取りにくい敵もいますが、それ程難しいとは思いませんでした。

同様にRボタンを押すと防御が出来、こちらはしばらくの間ダメージ無効化出来ます。

 

その他には釣り料理といった要素があります。

釣りも、そんなに難しくはないです。

魚影がないところで釣ると、アイテムが釣れます。

 

戦闘について一つだけ。

イースシリーズをずっとプレイしてきている人からすると、ちょっと物足りないのかな。

それ程戦闘難易度は高くないです。

ボス戦、ノーマルで困ることがなかった。

所見だとダメージが通らなくて困ることはあったけど、あちこち攻撃していればそのうちどこにダメージが通るか分かるので。

今までのイースのボス戦は、所見だとクリアできないことが多かったんです。

でも、今作はそれがなかったなあ。

その辺り、敷居が低くはなってますね。

今までイースをプレイしたことがない人でもプレイしやすいイースだと思います。

戦闘難易度もいつでも下げられますので、ボスに勝てない場合は難易度を下げて挑めます。

 

それ以外だと、ロードがちょっと長いかなあ。

最近のファルコム作品はロード長いですね。

そこは改善して欲しいです。

 

総評:

イース8となってますが、イースは基本的にそれぞれの話の繋がりは全くないわけじゃないですが、あまりないので(他の作品を知ってると、ああ! と思う部分はある)今作から初めても大丈夫です。

今作はシステム面がかなりいい感じなので、今作を先にやってしまうと他がちょっと難しいかもですが。

総プレイ時間は60時間程でした。イースなのに長いです。

地図100%になってない状態で、です。

二週目でなんとか100%にしたいですね。

 

アドルとドギが乗っていた船、ロンバルディア号が謎の触手によって沈められ、セイレン島と呼ばれる無人島に流れ着くところから物語が始まります。

セイレン島に流れ着いた同じ船に乗っていた他の乗客を探しながら、セイレン島を探索していきます。

セイレン島を探索し、地図を作製しながら漂流者を探すのが主な目的となります。

そして最終的には、セイレン島からの脱出を目指します。

脱出するには、あのロンバルディア号を襲った謎の触手を何とかしないといけないわけですが。

目的に向かってセイレン島を探索していく中で、過去この地にあったエタニアも絡みさらには、世界の存亡をかけて戦うことになる訳ですが。

そこに、ロンバルディア号に乗っていた人たちや、ロンバルディア号の乗客達が来る前からセイレン島にいた人たち、過去のエタニアの人だったはずのダーナなどの話が絡んで来ます。

何故セイレン島には、古代種と呼ばれる恐竜のような生物が存在するのか、そして、どんどん古代種の攻撃が激しくなっていくのは何故なのか。

過去の人であるはずのダーナが現在のセイレン島にいるのは何故なのか。

エタニアが滅んだのは何故なのか。

セイレン島を探索しつつ、それらの謎を解いていきます。

以上が、簡単なイース8の説明ですかね。

さて、ここからはネタバレありですので、続きから。

 

アドルが漂流するのはお約束ですね。

そして、ここに至るまでに冒険で得たはずの経験値と武器をおいてくるのも、お約束です!

あ、でも今作は、あれイース6の最強武器だったと思うんだけど、最初の謎の触手と戦う時にドギが投げてくれます。

武器おいて来てなかったんだ、とちょっと思いましたね。

まあ結局、流されてなくなるんですが。

 

セイレン島には、古代種と呼ばれる恐竜のような生き物が生息しています。

この古代種は、最初のうちは倒すことが出来ません。

一時的に気絶状態には出来ますが、復活してしまいます。

物語が進んでいくと、古代種を倒すことが出来る武器を入手出来ますので、それまでは、出会ったら逃げる方がいいかと。

そんな、古代種と呼ばれる危険な生き物がいる島の中でも、比較的安全な場所に「漂流村」を作り、見つけた漂流者たちを集めていきます。

漂流村にはドギがいろんな施設を作ってくれます。

その施設に対応した漂流者を見つけると、その施設がちゃんと使えるようになるんですが。

漂流者がいる場所に行くには、土砂などで塞がれている道を通れるようにしなければなりません。

その為に必要な人数が決まってるので、ある程度進めないと漂流者は見つけられません。

そして、アドルはセイレン島に流れ着いてから見る夢があります。

その夢の中に出てくるのがダーナです。

今作の、もう一人の主人公ですね。

その夢の中のダーナの行動によって、アドル達の道が開けるようになります。

その時はダーナを操作することが出来ますね。

ダーナは、過去セイレン島にあったエタニアという国の人です。

どう考えても、エタニアの人が生きているはずがないんですが、物語が進んでいくとダーナは木の枝に包まれるようにして発見されます。

生きてますよちゃんと、夢で見たダーナそのままです。

ですが、ダーナは記憶を失っていて(全部ではないですが)何故自分がここにいるのか分かりません。

エタニアが何故滅んだのかも。

エタニアが滅んだ理由を探す為にも、アドル達と行動することになります。

 

ダーナは過去のエタニアの、大樹の巫女です。

お転婆巫女様、でしたね、ダーナは。

未来を見ることが出来て、エタニアが滅ぶのを見てしまって、どうにか回避しようとするんですが無理で。

エタニアがこんなことになったのは、ダーナが流星を呼び寄せたからだといい始める人が出て、ダーナは魔女と呼ばれ石を投げられたりします。

予言は、いいものならば崇められますが、悪いものだとこんな風にその予言をした人のせいにされますよね。

ダーナ見てると、ゲルド思い出すよ。

英雄伝説3 白き魔女のゲルド、ね。

彼女達を見ていると、未来を知る能力なんて要らないなと思う。

ダーナは、お転婆巫女様のままで居て欲しかった。

お転婆巫女様のままでアドルと出会って欲しかった。

自分が見た決して変えることの出来ない未来。

それでもどうにかしようと奔走して、いつだって、どうにか皆を助けようと奔走して、けれどその人達にあんな事を言われて。

それでもやっぱりダーナはダーナで、最後もやっぱり、皆を助けるために、誰にも何も言わずに行動してしまうんですよね。

ラスボスと戦った後のあれは、一体何が起きたのかと思ったよ。

アドル以外誰もダーナの事覚えていなくて、でもプレイヤーは覚えてるから、何なの? でしたよ。

結局パーティメンバーは思い出してくれるんですが、もう二度と会えないのかと思うと、ね。

生きてはいますよ。人ではありませんが。

まあ出会った時すでに人ではなかったといえばそうですが、それでも、ね。

イース8はダーナの物語でもありますね。

 

拠点の漂流村は時々古代種の襲撃を受けます。

オウムみたいな鳥、リトル・パロがその時は呼びに来てくれますので、探索は中断して村を守りましょう。

探索の合間に、村の人たちからのお願いを聞きつつ、最終的にはセイレン島を脱出するのが目的ですが、そう簡単にはいきません。

船を沈めた謎の触手、あれをなんとかしないとまた沈められてしまいますからね。

海の中にいる生物をどうにかするのは簡単じゃないですよね。

地上に出てきてくれればいいんですが、そういう訳にもいきません。

探索の中で水の中でも息が出来て行動出来るようになるアイテムが入手出来ますので、それを入手したら戦います。

あの謎の触手は「オケアノス」という巨大なイカ、ですね。

エタニア時代から居たそうです。エタニア時代にも、船を沈めたりと厄介な存在だったらしいですね。

 

そうそうそう言えば、今作にはお金の概念がありません。

無人島ですから、店もありませんのでお金は必要ないんですよね。

武器が欲しければ必要な素材を集め作ってもらいます。

アイテム類も全てそうです。

その他には、漂流村の中に、素材を交換出来る施設があります。

必要な素材がどうしても集まらない場合、そこを利用するのもいいかと。

でもまあ、レア素材に交換するために必要な素材も、結構使う素材だったりするので、簡単にはいきませんが。

 

ロンバルディア号の乗客は本当に色々な人がいます。

貴族だったり、殺人鬼だったり、その殺人鬼を追いかけてる人だったりと、本当に様々です。

殺人鬼、そう、殺人鬼が乗ってるんですよ。

本当にね、全然そんな人には見えなかったんですが、まさか、でした。

そのせいで、重要なキャラが亡くなります。

これが本当に衝撃だった。

娘さんが家で待ってるって言ってたんですよ。なのに、なんで! でしたね。

生きてて欲しかったです、本当に。

誰が亡くなるのか、誰が殺人鬼なのかは、書きませんが。

本当に意外でしたよ。

 

そして、セルセタの樹海をプレイしていた人は、懐かしい人にあえますよ。

グルゼルダ様、です。

皇女さま、こんなところで何をしてらっしゃるんですか! と思ってしまいましたよ。

ロムン帝国がアドルの動向に関心を持ってるらしいと教えてくれました。

 

あと意外なキャラというとヒュンメルですかね。

クールなキャラだと思ってたのに、ネタキャラでした。

天然か! と何度突っ込んだことでしょうか。

 

キャラは皆いいキャラしてますよ。パーティメンバー以外も。

ストーリーは最終的には、世界の存続をかけて戦う! みたいな感じになって吃驚でした。

脱出出来ればよかったはずなのに、このままでは最終的に世界が滅ぶ、なんて話になっていきます。

そうならないために戦うんですが、戦った結果――。

どうなるのかは、ぜひご自分で確かめて見てください。

 

まあ何にしろ、物語の中の神様は、勝手というかなんというか。

でもそれも、人間からの意見であって、人間以外からしたら、神様は公平なんだろうな。

そんな感想を持ったゲームでした。

かなり長いですので、のんびりとセイレン島を探索してみるのもいいんじゃないかなと思います。

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