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テイルズオブベルセリア

評価:★★★☆☆

 

総評:

ゼスティリアの過去の話です。

過去といってもかなり過去でしたが。

主人公のベルベットが業魔で、彼女は復讐のためならばなんでもするので、通常なら敵となる立場なんでしょう。

そのせいなのか、全体的に重いです。


以下ネタバレありです。

ゼスティリアで天族と言われていた彼らは、今作では聖隷と呼ばれ、対魔師が業魔(憑魔のこと)を倒すための道具のように扱われてます。

この辺りのことを見ると天族が人間を良く思ってないのも分かりますよね。

しかも聖隷は感情を抑えられてますから尚更道具感があるんですよね。

対魔師が所属するのが聖寮で、理という厳しいといえるルールで人々を管理しています。

そして主人公ベルベットの復讐相手は、この聖寮のトップで、彼は初代導師になりますね。

ベルベットは、弟を目の前で殺され、その復讐のために導師を狙います。

導師の目的は、人間を業魔化させないために、人間から感情を排除すること。

そのためにカノヌシの力が必要で、ベルベットの弟はカノヌシへの生贄にされたんですね。

で、カノヌシはベルベットの弟を媒介にして復活したって感じなのかな。

外見が完全にベルベットの弟なんですよね。

最初は復讐目的だったんですが、導師やカノヌシの思惑を知り、ベルベットが絶望から立ち直り、最終的には感情を排除した世界なんて認めないという感じで、導師とカノヌシを倒すことになります。

ベルベットが対魔師から奪った聖隷がいるんですが、彼は実はベルベットの姉のお腹の中にいた子で、業魔に襲われて落ちた先がたまたまカノヌシが眠っている場所で、結果的に姉と生まれる前の子供が生贄となり、彼女達は聖隷へと転生し、見た目が弟と似てるというのもあるんでしょうが、ベルベットが奪った聖隷がその子で、その聖隷に弟の名前をつけるんですね。

最初は感情がなかったんですが、だんだんと感情を取り戻していきます。

この子のお陰でベルベットは絶望へと落ちたんですが、立ち直ることが出来るんですよね。

そして、聖寮の対魔師だったエレノアは最初は聖寮のスパイとして行動を共にします。

けれど、導師のしたことをしり、導師の思惑をしり、聖隷や業魔も人間と変わらない感情を持っていることをしり、彼女は仲間になります。

で、テイルズって毎回そうなんですが、何故キャラクターに矛盾したことを言わせるんですかね。

今作はエレノアが、とある親子の業魔に関わった際、親が子を思う気持ちは業魔になったらなくなると、業魔には人間と同じような感情はないと言うんです。

で、その業魔になった親を倒します。

その後、ベルベットが子供の業魔を喰らおうとした際に、ベルベットに対し、あなたには優しさがないんですか、って言うんですが……、たった今、業魔には人間と同じような感情はないと言ったのは誰でしたっけ? と思いましたね。

ホント、直後だったので、は? と思いましたよ。

流石に矛盾しすぎです。シナリオをちゃんと見直して下さい、本当に。

毎回あるんですよね、こういうの。

それと、全体的に何というか、ダークな感じにしたいんだろうな感がありありで、うーん、と思うところ多かったですね。

ダークな作品作ってるところはいくつかありますから、ダークなのを作りたいなら参考にした方がいいんじゃないでしょうか。

ゲーム中に、そういうのが見えると冷めます。

仲間が本当の意味で仲間になるのも、終盤の方ですね。

それまでは目的が同じ人達の集まりでしかないですから。

まあ一部目的が同じじゃない人もいますが。

 

あとは、アイゼンが出てきます。

エドナのお兄さんですね。

彼はアイフリード海賊団の副長で、死神の呪いで周りを不幸にしてしまうため、妹から離れたようです。

で、アイゼンはこのころから自身がいずれドラゴンになることを分かっていて受け入れてますね。

それでも人間と共に在りたい、らしいです。

ザビーダとは因縁があり、ザビーダとアイゼンがドラゴンになり自分を失くしたら殺してやると約束してます。

これを見ると、ゼスティリアでアイゼンはザビーダに倒されて欲しかったと思ってしまいます。

 

アイフリード海賊団が存在することからも、かなり過去の話ですね。

神衣も、ベルセリアの時に出来たもののようです。

その後、一部の聖隷がそれを改良したようですね。

改良する、と言ってましたから。

人間だけに理があるものではなく、どちらにとってもいいものを、と。

なので、いろいろゼスティリアに繋がっているものはありますね。

けれど、天族と人間が共存するのはやはり難しいだろうし、憑魔をなくすことも、天族のドラゴン化をなくすことも、難しい。

あれだけ昔からあって、けれど誰も成し遂げられてない訳ですから。

でもだからこそ、ゼスティリアでは、出来たという結果が欲しかった。

ベルセリアをプレイして尚更そう思いました。

 

テイルズを作っている方々は、ダークな路線にいきたいのなら、もう少し頑張ってほしいかな。

ダークな要素をこれでもかと詰め込めばいいってもんじゃない。

あと、キャラクターに矛盾したことを言わせるのもいい加減やめて欲しいですね。

ホント冷めますから。

ダークな路線だからって、全く楽しい要素があっちゃいけない訳じゃないと思うんですよね。

ベルセリア程最初から最後まで重いと、ちょっと疲れます。

食傷気味になります。

どこか息抜きはゲーム中に必要だと思いますよ。

とにかく、ずっと重い作品です。ダークでしょ? とずっと言われている感じがある作品ですね。

気分的に余裕がないと、ちょっと辛いゲームだと思います。

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