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CLOCK ZERO~終焉の一秒~Portable@英円

評価:★★★★☆

英円 -はなぶさまどか- (CV:鳥海浩輔)
レストランHANABUSAの支配人の息子、です。
前半の小学生パートでは、主人公より1学年下の5年生です。
主人公の担任の神賀先生に集められた課題メンバーの一人です。
央(なかば)という兄が居て、央の言う事は全て正しいと従います。
まあそれも理由があるんですが……。
あまり感情を表に出すタイプではなく、いつでも淡々とした口調で話してますね。
小学生パートの時は、あまりにも央、央言うのでちょっと鬱陶しいかも。
円と央はセットなので、課題の時も放課後一緒に帰る時も、この二人はずっとセットです。
央のテンションが高めなので、ちょっと途中から鬱陶しかったなあ。
でも一番小学生らしい小学生なんだよねえ、央が。
他は皆子供らしくない子供だから。

前半の小学生パートは円の事情が多少見えますが、課題をしたり放課後一緒に帰ったりとほのぼのとした感じの方が多いですね。
円とセットの央がテンション高いから余計かも。
ああ因みに、央は攻略対象ではありません。

上の記事にも書きましたが、神賀先生に集められた課題メンバーの一人で、主人公の一学年したの小学五年生。
課題メンバーとして顔を合わせるまでは、互いに全然知らなかった感じですね。
とにかく、兄である央至上主義。
央の言う事は正しい、央が言うんだから周りが従うべき、と言いつつ、央に対しての評価は結構辛辣。
さらっと毒を吐いてくれますね。
なので、本当に兄である央を尊敬してるのかどうなのか最初は分からなかったですね。
課題メンバーには途中で名前がつけられます。
「CZ」それが、この集められた課題メンバーの名前ですね。
CLOCK ZEROの略なんですよ、CZって。
鷹斗がつけるんですが、それを聞いた神賀先生が凄く驚くんですよね。
それは大人パートで分かりますよ。

中々円の本心というか、心の中というかを覗く事は出来ないんです。
ずっと感情を押し殺してるような感じがあって、でもその理由が分かった後の、言葉が、ね。

>「ぼくは、我儘になってもいいんでしょうか」

この言葉が、凄く不安そうで、頼りない感じで。
ああ、声優さんって凄いなと思うのはこんな時です。
オトメイトさんの方針で子供らしい声で演じてる訳じゃないんですよ。
それでも、子供らしく聞こえるんだから、凄いなと思いますよ。
円の心の中を覗けるのは、ここだけですね。
本当に僅かしかありません。
央が居ない状態で円と二人きりで帰れるのも、たった2回だけですし。
だけど、その後の休日に、円から電話が掛かってきて、二人だけで出掛けるんですよ。
その時の円がね。
もう、何と言うか今までと違って可愛いんですよ!
いや、うん、これは可愛いと思った。
私は基本的に、こういうゲームに出て来る子供が苦手なんです。
RPGとかでも最近かならず居ますよね、子供キャラ。
どうしても苦手で、唯一子供キャラが可愛いと思ったのがペルソナ4というゲームだけだったんです。
でも、今回は可愛いと思う。
ゲームの子供キャラが苦手な私が大丈夫なんで、子供だからと戸惑ってる方はホント勿体ないですよ!
そして、神賀先生の最強っぷりが凄いです。
笑顔で穏やかな口調なのに、学年主任の先生まで言い負かされてしまいますからね。
ホント最強です!

そして、神賀先生の言葉は、もうとっくに良い大人になってしまった自分には、堪えます。
ああ、凄く分かるな、と思います。
まあ、先生の事はとあるキャラの記事で書きましょうか。
そして、主人公は毎夜夢を見ます。
壊れた世界の夢。
とても夢とは思えない、リアルな夢。

ほのぼのとした感じが多い小学生パート。
でもね、これがあるから、大人パートが生きるんです!
というか、だからこそ余計切ない。
最初はバラバラだったCZメンバーが、段々と仲間になっていくんですよね。
なのに、大人パートの壊れた世界ではそんな仲間だった彼らが敵同士だったりします。
とはいえ、主人公が元々居た世界と壊れた世界とは多少歴史が変わってしまってるので。
実際壊れた世界の過去では、神賀先生なんていないし、だから課題もない。
顔見知り程度でしかないんですよね。
それでも、小学生パートの最後の方の「仲間」という感じを知っちゃってると、切ない。

壊れた世界では、政府側と反政府組織、有心会側とに分かれて話は進んで行きます。
選んだキャラによって、どっちになるか決まりますね。
円は、壊れた世界を支配している、政府に属してます。

政府側の攻略キャラは円と鷹斗のみです。
鷹斗が壊れた世界を支配しているキングで、円はビショップと呼ばれてますね。
政府側の名前が「CLOCK ZERO」。
小学生パートで鷹斗が課題メンバーにつけた名前と同じです。
流石、同一人物。

何故、主人公がこの世界へつれてこられたか、ですが。
厳密に言うと、精神だけ連れてこられたって感じらしいんですけどね。
実は、壊れた世界の主人公は9年前に事故にあって眠り続けている。
主人公を目覚めさせるために、当時中学生だった鷹斗は研究に没頭し、結果「神々の黄昏」を起こしてしまい、あの世界は壊れてしまった。
どうにか主人公を目覚めさせるための研究を続けて、10年前の12歳の主人公の精神を眠り続けている22歳の主人公に同調させるという事にしたらしい。
それは成功して、22歳の主人公は目覚める訳ですが。
でもね、外見22歳でも中身は12歳なんだよね……。
主人公を壊れた世界へと連れて来る時に、何故なのか主人公が元居た世界の時を止めてしまうんですね。
厳密に言うと、視認出来ないくらい時の流れがゆっくりになっただけで止まってはないらしいんですが。
何故時を止めたのかについては、分からないままでしたね。
鷹斗ルートやれば分かるのかな。

円ルートは、上司であるキングに逆らう選択肢を選び続ける事になる訳で。
もうね、途中で心折れたよ(泣)
鷹斗怖いんだもん。
貴方の事は何とお呼びしたらよろしいでしょうか! って思ったよ。
キング? 鷹斗? 神賀先生?
もう、言われたように呼ぶから、来ないで~! って感じでした。
一応、ネタばれしない程度に情報は得てましたんで、円ルートの鷹斗が怖いというのは知ってましたよ。
知ってても、怖かった……。
円の大人バージョンの話はもう、円より鷹斗が強烈過ぎて……。
もう、このルートの鷹斗病んでるというレベルじゃない、壊れてるよ。
穏やかに笑って、穏やな口調で、BGMだって決して怖くないのに、怖い。
喋ってる内容だって、そんなに物騒なものだったりする訳じゃないんだよ。
病んでるなって感じの台詞ではあるが、そにしても怖かった。
何だろうね、大げさに病んでるって感じの喋りじゃないんだ。
穏やかに聞こえる喋り方なんだ。
けど、微妙にその口調にまじる”何か”が怖くてね。
背筋がぞっとしたし、本当に鳥肌も立った、怖くて。
本当にね、普通に喋ってる中に、自然に微妙に混じってる感じなんだ。
本当に微妙なんだよ。
だからもう、その混じってるものを”何か”としか表現出来ないんだよね。
とにかく鷹斗が怖かったです。鷹斗攻略するの躊躇するくらいには、怖かった。

円は行方不明の家族を探すために、政府に所属してたらしい。
鷹斗が探してくれると言ったから。
でもそだけでもなかったんだよね、円が鷹斗に従ってたのは。
主人公の事故の原因を作ったのが円、なんだよね。
脅されて、主人公をおびき出せと言われて、指定の場所におびき出して、結果主人公は事故に合い、意識不明の状態に……。
またこの話の時の鷹斗が怖いんだよ。
主人公を傷つけるヤツは許さない、と、ね。
どんだけ主人公至上主義なんだ、鷹斗は。
何であそこまで主人公しか見えない状態になってるんだろうな。
ホント怖いんですが。
主人公を連れて外に出ている時に、央にあって……で、円は主人公を政府において一人出て行きます。
彼の願いは家族と幸せに暮らす事、だったから。
主人公を連れて行けば、必ず鷹斗に見つかる。
鷹斗の主人公に対する執着は半端ないですからね。
ホント怖いもん。
でも、ね、結局主人公を連れ出しに来てくれるんですけどね。
この時も、鷹斗は何を考えてるか分からなくて、怖かったな。
目の前で円が主人公連れて出て行くのに、何もせずに見送るんだよ。
正直このルートのお陰で鷹斗への恐怖心がMAXなんですが……(泣)

央と円が隠れていた場所へ主人公は連れて行かれる訳です。
この主人公と央の二人はね、政府に居た時も言い合いというか喧嘩ばっかでね。
ここでもやっぱりそんな感じ……なんだけど、甘い!
このゲームシリアスだけど甘いというのは聞いてたが、本当だ……。
私はシリアスな乙女ゲームを好む傾向にあって、そのせいで割と甘さ控えめなのが多いんですが。
この設定でこの甘さは、凄い。
で、ここで選択をする事になる訳ですよ。
主人公は実際は、この壊れた世界の人間じゃない。
本来在るべき場所は時間が止められていて、そこに居るはずの友人も両親も、時の停滞した世界に居る。
気になりますよね、当然ですが。
帰るか残るか。その選択をする訳です。
時間はありません。
円は鷹斗を裏切った上に、鷹斗の大切な人も奪って来てしまった訳ですから。
当然ですが、追手が掛かります。
主人公連れて逃げる時に「俺から逃げられるものなら、逃げてみるといい」とか鷹斗に言われましたからね。ホント怖いです、鷹斗(泣)
元の世界に帰る為には準備が必要で、この場所にも長くは居られない。
追手に見つかる前に、行動を起こさなければならない。
一晩で、結論を出す事になります。
帰るか残るか。
円は一切、残って欲しいとか言わないんですよね。
一晩外で二人で過ごしても、言わない。
円は、主人公に対しても鷹斗に対しても罪悪感は持ってましたから。
それもあるんだろうな。
自分のせいで主人公は事故に合い眠り続ける事になって、その主人公を目覚めさせるためだけに没頭した鷹斗は「神々の黄昏」を起こしてしまい、世界が壊れてしまった。
それがずっとあるんだろうなと思うと切ないですね。
またね、この外で一晩二人で過ごす所が甘いんですよ。
長いしね!
このゲーム長いんですよ、本当に。
でも、この長さを飽きさせないってのは凄いとは思いましたけどね。

エンドは帰還エンドと残留エンドの二種類。
帰還エンドには、バッドエンドもありましたね。
残留エンドは、もうね……。
円、央と共に逃げ続ける日々なんですが、もうね、こいつらバカップルですよ。
甘い、甘過ぎる!
央、苦労するよね……同情するわ、ホント(苦笑)
主人公は央に嫉妬するし、円はキングに嫉妬するし。
もうね、勝手にやってろ状態でした。
ただね、時が停滞したままの元の世界の事を考えるとね……本当にこれでいいのかなとはやっぱり思いますよね。
でも、幸せそうなエンドで良かったですよ。
もう一個の帰還エンド。
帰還エンドの場合、政府に戻らなきゃならないんですよ。
CLOCK ZEROに機械がありますからね。
元の世界の時を戻して、主人公も戻す。
円はCLOCK ZEROの幹部でしたから、パスワードもありますんで、その場所へはいける訳です。
行って主人公を帰すために、カプセルの中に入れて。
カプセルの蓋が閉まって……そうすると、扉が開く音と鷹斗の声がするんですね。
またここの鷹斗が怖いんだ。
主人公を元の世界に帰す事だけは許さないと叫ぶ鷹斗の声の後、倒れるような音がするんですよね。
バッドエンドだと、主人公は帰れずに、鷹斗がカプセルの蓋を開けます。
帰還エンドだと……、倒れる音を最後に聞いて、主人公は帰ってしまいますね。
元の世界に戻ってしばらくすると、壊れた世界の事を主人公は忘れるらしいです。
帰って、元の世界の円に迎えられます。
主人公は病院に入院してるらしいですね。
時が動き出して直ぐに戻ってきたとはいえ多少タイムラグあったのかな?
倒れていたと言う事で病院に運ばれたらしい。
まあどちらにしろ、多少の拒絶反応があるらしいから、丁度いいんだろうね、病院にいたのは。
で、話は飛んで、壊れた世界のビショップと同じような外見になった円と央が出て来ます。
その後の二人って感じなんでしょうね。
もう完全に壊れた世界のビショップの事は主人公覚えてないっぽいですね。
でも幸せそうではありましたけどね。
ただ、主人公が帰った後、壊れた世界の円はどうなっちゃったんでしょうね。
倒れる音が聞こえたのが最後で、分からないんですよ。

どっちのエンドもね、幸せそうなんだけど、残るよね。
もう一個の世界の事が。

このゲームは、全ての人がハッピーエンドとはいかないのが切ない。
同じ名前の別人と言えばいいのかな。
そのどちらかを切り捨てなければならない。
それが、切ないですね。

主人公、壊れた世界の事忘れちゃうんですけどね。
あっちで貰ったモノはちゃんと持ってるんですよ。
でもそれを見ても、何も思い出さない。それがまた切ないんだよなあ(泣)

Another Epilogue
ビショップの方で不覚にも、うるっと来てしまいました。
円ルートで泣く事はなかったのに!
円の鷹斗への思い、でね。
鷹斗を狂わせてしまったことへの罪悪感。
主人公が事故に合わなきゃ、鷹斗はきっと凄い功績とか上げてそうだもんね。
いつか分かりあえると良いなと思うよ。
叶わない願いでも、ね。

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